〜55〜 おっさんなんて言って怒られないのか?
引き続き光司です。
今は城を周りから観察しています。
小さな穴が日本の城のように空いてます。
アリスいわくコレは、石や岩。
熱湯を落として倒すためのえげつねぇ兵器のようです。
砂を落として目潰しなんてことも。
そこを一刺しグサッと……。
コレこそえっげつねぇなぁ。
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で、なんでここにいるの?
周りを見学だけじゃないの? ねぇ、アリス。
そういうことじやなかつたのか……?
アリスや、嶺。
もといサミエルはズカズカと進む。
門が開いてるからって入っちゃダメだと思うんだけど。
あー、入っていいのね?
だからってここで残るの、クロウまでいくの?
「あるじ、行こう! カッコいいよ、楽しそうだよ。……だめ?」
グハッ……。
「わかった、行こう!」
「うん!」
まんまとクロウたちの罠に引っかかる光司だった。
これこそ『クロウで、てぇてぇ一撃KO作戦!!(そのまんまやなww)』
これもえげつねぇ……なぁ? (知らんがな)
どちらにせよそんなことが裏では動いていたなんて知らないまま進んで行く光司。
そしてサミエルを見るとすぐに頭を下げる衛兵さんたち。
そんな偉いの、サミエルって?
謎やわな、これこそ。
『サミエルという皮をかぶって世界を正常に維持しているのですよ、マスター』
うおぅ!
頭に響く、アリスの声。
読心術はもう慣れっこだが、嶺ってそんなことしてたんだな。
すげぇ……。(嶺たんだから、当然だな)
そして来客室のような部屋に通される。
なかには綺麗な模様が描かれている壺や、誰か知らんおっさんの絵。
でもこのおっさん身なりが良さそう。
すごい恰幅がいい。
または太ってる。
こんなにもズタボロに言ちゃったけどここの王様の、レインドニア……なんちゃらさんだったりして。
そんなことをやっていた時にノックが鳴る。
「失礼します、非公式ですが謁見の準備が整いましたので呼びに来させていただきました」
そう扉の奥から話される。
ちゃんと奥で内容を話すのは偉いけど、部屋間違えてるんじゃないの?
光司は合っている。
ように見えるが違う。
これもアリスやサミエルの狙いだ。
この国、レインドニアとは条約を秘密裏に結んでいる。
勇者をここにこさせるにあたり、勇者を育てる義務、勇者を支える義務。
この国を発展させる義務などを結んだ。
その代わりにこの国の作物の量や、ダンジョンの管理などを報酬として用意している。
その一環として、光司はこの国に預けている陽炎のことを報告するようにしてもらってた。
その初めての日が今日である。
いわゆる陽炎の授業参観なのだ。
この時に光司が行きたいと言ったのは偶然?
それとも……。
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