~32〜男子では到底できない代物。
光司の家のリビングで円卓会議が行われる。
しかし円卓会議と言っておきながらテーブルは四角形だが。
「そんなことはいい議題は『部屋割りどうするか問題』についてだ」
光司が雰囲気を演出、ん゛ん゛っ゛。(咳払い中……)
雰囲気を醸し出す。
「マスターは、もうあの部屋で決定ですね」
「そうだな……」
光司は元々の部屋で決定した。
そりゃそうか。
部屋を移動する場所がないからな。
あの散らかり具合の部屋をどうこうできないもん。
自分でも理解している。
でもアリスなら出来そうで怖い。
「私は、光司くんの隣の借りている部屋でいいですか?」
「いいだろう….」
嶺も光司の隣の部屋で決定だ。
元々は姉の部屋だが中身はないからいい。
あんなドルオタ(アイドルヲタクの略称です)の部屋に住ませることはできん。
というより姉がイヤがる。
多分イヤだと思う。
分からんけど。
「僕はどうすれば……?」
クロウがいい質問をする。
「それは」
「「「それは……?」」」
アリス達が声を合わせるほど気になったようだ。(多分違うと思う)
みんなが息を呑んだ。
だがたった一言だけにコケそうになるとは思いもよらなかった。
「和室でいいと思う」
光司はさっきまでの雰囲気を蹴り飛ばすかのように軽く言う。
本当にさっきまでなんだったんだよ。
「わかった、あるじ!」
そう言うとクロウはタッタッタッと走っていった。
クロウはなぜが嬉しそうだった。
何かあったのだろうか?
「あぁ、尊い……」
右隣の嶺が拝んでいたのは気にすると死にそうなんであえて言わない。
まぁね、可愛いのは合っているけど『尊い』ってなんなん?(時代遅れ)
知らんけど、いいや。(また、知能指数5)
そんなのより、アリスがどうするかだよな〜。
部屋がないし。
んー。
「アリスさん私のところにくる?」
「嶺さんがいいのであれば、行きたいです」
ん?
話が終わった。
考える暇もなかった。
なんでなんだろう?
女子って目で会話してるよね。
アレすごいよな。
言葉を必要としない……。
なんかカッコいい。
でも男子には到底できない代物だと少し気を落とした光司だった。
==========
読んでいただきありがとうございます。
面白ければ★★★、面白くなければ★。
♡もつけていただけると幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます