~5~世界樹よ、大きくなーれ 編集済

アリスは女子なのか男子なのか。

問題はすっきりしないまま星創りは次のステップへ。

今いる生物からポイントをもらってみようということらしいのだが、やり方を知らないのだ。


特別講師としてポセさんに来てもらいました。

「光司くん、『ポイントをもらう』を押せばいいんっスよ。7日に一回、つまり一週間に一回しかできないから気をつけてっス。以上っスね」


えっ? それだけなの。

もっとなんか色々するもんだと思っていた。

これが意外と難しいシミュレーションゲームだから勝手に難しいものだと。


ポセさんを呼んだ意味ほぼないじゃん……どうしよう。

茶菓子でも渡したほうがいいのか?

あっ、ポセさんが「じゃあまたっス」って言いながら行っちゃった。



「……これだけのことでわざわざ呼び出しちゃって、後で謝らないとな~」

「それがいいと思います、マスター」

ケーキとか渡せばいいのかな、もしくはやっぱり茶菓子?


買うのにポイントどのくらいかかるのかな。まずまずポイントはどんぐらい溜まっているのかな。それによって変えるものも変わるし。


ポイントを確認すると【520pt】という文字が。


めっちゃ溜まってる。

前が440ptだったから80ptも溜まったんだな。

毎週80ptもらえる、それだけで結構いろいろなもの買えるな。

言い忘れたが7日間持つともらえるポイントは神の世界が基準らしいので倍速にしてももらえないらしい。


というかすげぇ、こんなポイントがもらえるものなんだな。


「アリス、今から買った方がいいものってある?」

「はい。400ptもしますがいいものがあります。【世界樹の苗木(400pt)】ですね。世界樹はあるだけで恵みをもたらします、世界の幸福値が上がると言えば分かりやすいでしょうか」


いいかも。

幸福値はシミュレーションゲームにおいてとても重要なパラメータだから買うしかない。


幸福値が高ければ高いほどポイントももらえそうだし。

一応どんなものなのかを見ておこうかな。


――――――――――――

世界樹の苗木 ★★★☆☆


育つと世界を支える為の柱となり、

人々を守るシンボルともなる。

世界樹には精霊が多く宿り、

周りの生命を癒すともいわれている。

世界樹から1㎞は聖域となり、

決められて人のみしか入れない。

入れただけで万病を治し、

川の水を飲めばどんな力も得られる。

――――――――――――

スゲー、こんな神アイテムあったんだな。これ植えまくればもっとすごそうだけど……。

ポイントがないな。


まぁ少しお高いが先行投資だと思って購入する。

するとアイテム欄に【世界樹の苗木】が。

どこに植えようかな……綺麗なところに植えたいよね。


ん?


コバルトブルーの湖がある。

その周りには背が高い綺麗な森に囲まれていて、中央にポツンとある結構大きい島。

ここに植えたら綺麗かも。


エルフがここに住んで、祠を作って祈りをささげる。

ここに降り立ったらカッコいいだろうな。


うん、ここにしよう。(即決め)

マウスでクリックすると、5メートルほどの大きな木が植えられた。

こんな大きさで苗木ってことはどれだけ大きくなるんだろうか。

これが大きくなるまで待とう、それまで楽しみだな。


「マスター、早送り出来ますが使いますか?」


シミュレーションゲーム定番の早送り。最大1000億倍までできるらしい。早くしたいから1億倍くらいでいいかな。

押すと直ぐに木がニョキニョキ伸びていくではないか。

細い木が絡まりながら一つの木へと形を変える。


生命のすごさを実感した。

――――――

初めての爬虫類が

生まれました。

+50pt

――――――


メールまで届いた。

初めての爬虫類。俺の手のひらに載るくらいの大きさだな。

思っていたより小さい。


って、ことはティラノサウルスとかできるのかな。

そんなことを考えていると何故かまたメールが来た。

――――――

初めての竜族が

生まれました。

+50pt

+20pt

(レア個体のため)

――――――


な、なんだって~(ノリ)

竜?すげー(楽観視)


しかもレア個体なんてすごいな。

一度でいいから竜ってものを身近に見てみたいものだ。


「アリス、このレア個体の竜ってどこにいるの?」

「少し動かしますね、マスター」

そう言うと画面が勝手に動き始め一つの洞窟に着いた。

マウスも動かしてないのにどうやっているんだろう。


わからないけど聞く必要はないな。

多分機械だからBluet〇〇th的なのでできるんだろうな、きっとそう。

洞窟の中を見ると黒い竜が。


思ったよりtheドラゴンだった。黒い鱗、大きな角、世界の闇を集めたような眼。

これがアースにいるってことでしょ? 怖いな……。

名前を見ると【黒龍:レベル397】と表示される。


その辺の敵がレベル10程度、見た中で一番高くてもレベル75だった。

アースにいる生物の中で最も強い、見た目の覇気もすごいもん。




俺が100人、1000人いても敵わない。

レベルが高いやつを集めたってただの雑魚にしかならないんだろうな。

やばっ。(まぁまぁ楽観視)


==========

読んでいただきありがとうございます。


面白ければ★★★、面白くなければ★。


♡もつけていただけると幸いです。

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