~3~シミュレーションゲームって楽しいな 編集済
神様の世界に来てもう五日も経った、そして少しずつ分かったことがある。
ここには何種類か神様の世界があり、その中の一つがここ。
ギリシャ神話の世界らしく、地球やその他の星で布教活動をしている。
布教活動をすることでパワー、つまりポイントをゲットすることができる。
それを使って新しい神を産んだり自分の部屋を模様替えしたりいろいろなことが出来る。
いわゆるお金になる。
そのポイントは星を作り、信仰から搾り……。
いや。貰い受けるようだ。
あと地球はいろいろな神様が集まって作った星らしいが、過激な奴らもいて大変なんだとか。
ポセさんから星は貰っているがどうすれば良いとかは何も聞いていない。
それを発達させればポイントがもらえる。
宗教を根深くさせられれば凄くポイントがもらえそう。
ポセさんにどうすればいいのか聞いたところ。
「アリスに聞いてっス」
とは言われた。
意外とあっさりしているのだろうか。
少し悲しいけどまずはアリスに教えてもらおうかな。
「アリス。星をポセさんにもらったけどどうすればいいか聞いてる?」
「星創りはそこにあるパソコンと同期しているのでゲーム感覚でできます。しかし本物の命がかかっているのでそこを忘れずに」
ワーオ。
本物の命がかかっているのね。
重大任務じゃないか。(軽く見てない?)
あれこれ考える前にまずはパソコンを開こう。
パソコンは自分が使っていたゲーミングPCだった。
少し高かったが奮発して揃えた。
100万円位はかかっているから結構いいやつだ。
パスワードも一緒だったが開いた画面に【アース・シミュレーター】と言うアプリが入っていた。
ついでに『世界のシミュレーションゲーム』というファイルがあり、なかには馴染み深いものからレアものまで多数取り揃えていた。
そして【アース・シミュレーター】を開いてダウンロードをするが、120GBあったのが秒で終わった。
ルーターを確認すると見た目はいつも通り。
裏には『最強ルーターに変えておいたっス。パソコン自体も神様の技術を使ったやつを使ってるっスw』
と貼り紙があった。
嬉しいんだけど、こんなの貰って良いのかな……。
まぁいいか。(それでええんかww)
まぁ本題に戻るが、アプリの中にある一つの星。
これが例の星らしい。
自分の作った世界……実感がない。
本当に神になったんだな。
すげ~(楽観視)
地球なのかなと思ったけどやっぱり見たことない大陸がある。
唯一見たことあったのは日本。
形だけが同じな日本。
日本の見た目なのだが、何もない。
東京のビルもない、建造物が一つもない。なのに東京はちゃんと埋め立ててあった。
もともと沼地なのを徳川さんが山を削って埋め立ていたはず。
よくよくこれ人間誰もいない、動物も虫もいない。
あるとしたら川とか山。海や木くらい。
「今探しても誰もいませんよ、マスター。ポイントを使って買うんです」
あっ、なるほど。
このショッピングマークを押せばいいのね。
クリックしてみると沢山のアイテムが売られていた。
「マスター、ポイントは新入神には500pt入るので使ってみましょう。
まずは人間を買う前に動物を買ってみましょう。おすすめは【動物セット(200pt)】です。自動的に増えるので初心者にちょうどいいと思います」
アリスがそう言うんだったらそれにしようかな。
【動物セット】をポチった俺。
するとアイテム欄に【動物セット】が出現した。
簡単な説明が流れて丁寧に読んでいく。
説明をまとめると、ポイントが溜まったら買い物をして星をより良いものにする。
そうすることでよりポイントが稼げる、夢のようなものだった。
ポイントは生物が生きているとポイントを稼げて、より高位の存在になればなるほど1体分のポイントの量も変動するとか。
一番効率がいいのは人間を増やして信仰を集める事らしい……。
最後の方なんか分からな過ぎてアリスに教えてもらった。
専門用語とか使い過ぎ。
まぁ使って子孫繫栄を目指してみようってことらしい。
超倍速にして1時間も待てば海に魚が出てきた。
――――――
おめでとうございます。
最初の種族に『魚類』
が追加されました。
+50pt
――――――
こんな感じでポイントを増やすんだ。
「簡単なミッションがあるのでそれでも稼げます」
「ありがとう、アリス」
「いえいえ、それほどでも」
まぁシミュレーション好きにはたまらないゲーム(本当の命がかかっているやつ)だ。
やっぱりシミュレーションゲームって楽しいな。
うん、本当にそう思う。
==========
読んでいただきありがとうございます。
面白ければ★★★、面白くなければ★。
♡もつけていただけると幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます