第24話 そうだ!キャンプに行こう!
「じゃあ、キャンプに行きたい!」
「え?キャンプ?それって泊りで?」
いきなりキャンプとかこいつ攻めすぎでは?
「もちろん!キャンプができる施設で予約とかとってキャンプに行きたい。」
「予約って今からでもとれるもんなのか?もうゴールデンウイーク始まっちゃってるんだけど?」
「大丈夫じゃない?今から予約できないか見てみようよ!」
月はそういうとスマホを取り出し始めた。
どうやらさっそくキャンプができる施設を調べているらしい。
(まあ、もうゴールデンウイーク始まってるし泊りってことはコテージとかの予約がいるからさすがにもう埋まってるだろ。)
「あったよ!しかも明日!」
「え?」
(マジかよ。まさか本当に空いてるなんて思わなかった。)
「予約していいよね!」
満面の笑みで月はスマホを眺めている。
さっきの月の話を聞いた手前断りづらいし、こいつに借りもあるし。
しょうがない。
「わかった。明日だな。ちなみに場所は?」
「えっとね、ここから電車で二時間くらいの所かな?」
ん?ていうか高校生の男女が泊りでキャンプだと、、、
よく考えてみればいいのか?
「まてまて。考えてみれば男女が一つ屋根の下で泊りなんていいのか!?」
「え?わたしは全然かまわないよ?だって星乃君は二次元にしか興味がないから変なことはしてこないでしょ?」
(まあ、確かにこいつは美少女だと思うが手を出そうとは思わないな。それにここまで信用してもらってるのに裏切るような行為はしたくない。)
「まあ、確かにそれはそうだが。」
「じゃあいいじゃん!細かいことは気にしないで行こうよ!」
「わかったわかった。そうだな。じゃあ行こうか。」
確かにたまには誰かと一緒にどこかに遊びに行くのもいいかもしれないな。
うん。そう思うことにしよう。
「やった~!じゃあ予約するね!」
(ほんと嬉しそうだなこいつ。こんなに笑顔が可愛いと思う三次元の人間はこいつが初めてだな。)
「おう。」
「じゃあ今日はどうしようか?」
「そりゃあ今日は明日のキャンプの準備でもしに買い物に行くぞ。」
きっとBBQもするだろうから野菜とか肉とかを買っとかないといけないし。
「うん。そうだねじゃあ買い物に行こうか!」
「ああ。行こうか。」
なんだろう。やってることはなんだかカップルみたいだな。
まあ、こいつと付き合う気がないが。
俺達はこうして先日も行ったショッピングモールに向かうのだった。
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