ほのぼの異世界生活

秋月 碧

異世界転移

「えっ、ここどこ...」


気づいたら知らない森にいた。さっきまで自分の部屋にいたはずだが...

とりあえず町に出るまで歩いて見よう。


しばらく歩いていると生き物見つけた。


「えっ...」


そこにはRPGで見たスライムのようなものがうごめいていた。


……どうやら自分は異世界転移したらしい。


スライムなんてものが地球にいるはずがない。


「異世界転移かぁ、最近流行りだけど...」


部屋着の状態で、森に放置するのは勘弁して欲しい…


現状が理解できたら今することはただひとつ


「スライムを倒そう」


付近に落ちている手頃な木の棒を拾う。ちょうど相手もこちらに気づいたようだ。

スライムが何やら液体のようなものを噴射してきた。


「うわっ!?」


慌てて避けると自分のいた場所が溶けている。どうやらスライムは酸を使うらしい。


「厄介だな…」


「何とかしてスライムの弱点を見つけないと」


定番のスライムには核があるが、この世界のも同じだろうか?

よく観察してみると、何やら赤いボール状のものが埋まっている。

この世界のスライムもどうやら核があるらしい。


そうと分かれば、あとは速い。スライムの酸を避けながら核に木の棒を刺した。


「やったぁ!」


スライムがみるみるうちに溶けていく。

どうやらスライムを倒せたみたいだ。


⋯スライムを倒したはいいがこれからどうしようか。現状、元の世界に戻れることは出来ないだろう。あっちに戻ったところでする事はないのだが...


「決めた、俺はこの世界を満喫するぞ!」


そうと決まれば、まずは水の確保だ。


しばらく歩いていると川を見つけた。澄んでいて結構綺麗だ、あたるの怖いからそのまま飲まないけど...

水源は確保できた。ただ加熱したくても火の起こし方が分からない。超インドアの自分にそんな技術を求めないでくれ...


火の確保はサバイバルおいて重要だ。しかしながら火の起こし方は分からない。そこで思いついたわけだ。ファンタジーと言えば魔法だと。


早速魔法を使おうと思う。でも魔法ってどうやって使うんだろうか?ラノベではよく体の魔力を感知しろとか言うけど...


とりあえずやってみよう。体の中に意識を向けてみる。ん?なんか変なのが流れてる、まさか魔力だったりするのか?


「火よ出ろ、ファイヤー!」


‪”‬ボッ‪”‬


「出た...」


本当にできるとは。何事もやってみるものだな。

何はともあれ、これで水の確保ができた、次は食料だ。魔法が使えるんだ、どうせなら動物を狩りたい。

魔法を練習しながら獲物を探そう。













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