異世界転移した私のスキルはショッピングでしたのでショッピングで無双します!

K0壱

第1話お買い物したら(巻き込まれ)異世界転移してしまいました。

ストレス発散するのって人それぞれあると思う。


私のストレス発散はお買い物をすること。

そう。私はお買い物が大好き!


どんなに仕事が辛くても、お買い物をしてる時だけはどんなに辛い現実も癒してくれるの。あとは甘いスイーツがそこに含まれるけど。


だから今日もお買い物をするために表参道に繰り出して好きなお店を周りながらお買い物を楽しんでいたの。いつも行くセレクトショップやブランドショップを巡ってお目当てのものを見つけたら、即カードを切る快感!お店の人にチヤホヤされてるような錯覚に落ちるあの不思議な快感さ。

有名セレクトショップや有名ブランドの紙袋を持ちながら表参道を闊歩する快感さ。それらを体感したいが為にお仕事を頑張ってるって言っても過言ではないわ。

昔からファッション雑誌が好きで、素敵なお洋服を見るとスクラップしていたり

コラージュしたりして遊んでいたっけ。

いつか大人になったら、好きなお洋服を好きなだけ買うってそんなふうにも決めていたなあ・・。


お買い物がしたい。好きなお洋服を着たい。ただそれだけに自分は生きてきたと思う。みんなが恋をしていたり青春していたりしている間も、私は好きなお洋服や気になるお店に行きたいがために高額バイトに精を出して、稼いだお金のほとんどをお洋服に消えていたわね。

自分でも呆れるくらいにお買い物が好きだし、お洋服が好きだった。


そんな私が、今日欲しかったお買い物を終えて、お買い物疲れを癒すためにお気に入りのカフェに入って、映えスイーツを食べ終わってから、しばらく歩いた時のこと急に足元がぐらついてしまって、足元をうまく支えられずにこけてしまったの。アスファルトにぶつかるって思ったのに、私は見知らぬ場所にいたの。

「おお!!聖女様と・・・あなたは誰だ?」

(え?聖女って私が倒れた時に支えてくれた女子高生??あなたは誰だ?って言うけど私だって知らないわよ。急にここに来られてめっちゃ迷惑なんですけど!それに、あなたは誰だ?言う前に自己紹介やら何やらしなさいよ!)

「まあ・・聖女を呼べたから用は済んだな。あなたは・・おい!カメリーノ。お前が連れていって説明をしろ。そうだ、一つだけあなたに謝らないとならない。あなたが住んでる国にはもう戻れないのだ。運が悪いと思って諦めてくれ。

それでは聖女様・・どうぞこちらへ。」

私が矢継ぎ早に出てくる無礼千万な言葉たちと、その言葉たちによる怒りで呆然としている間に私をここに呼んだ人間が出ていった。


「あ・・あのう。レディ。お名前は??」

私はカメリーノと呼ばれた男をキッと睨みつける。

いやあなたを睨んでも仕方ないってわかっているけれど、あまりにも理不尽で身勝手な言い分を鵜呑みにできず怒りで沸々を沸いている私は思わず睨みつけてしまったのだ。

「私の名前は瑠花。高橋瑠花です。」

私の不機嫌でぶっきらぼうな言い方に少し身を引いてしまっているけれど気にしない。大人だと自分のことは認識しているけれど、そこまで大人でもないのだ。


「とりあえず荷物は・・・」

「すみませんがこちらの荷物は私が持ちます。ご厚意を無碍にしてすみませんが、私の大事なものなので・・。」

「そうですか・・・。」

カメリーノさんが荷物を持とうとしたのを私は断る。

自分の戦利品を人に持ってもらうのが苦手だから。

私は肩に下げるお気に入りのココのチェーンバッグの中身を見る。

よかった。スマホもある。あれ?バッテリーが切れそうだったけどなんか満タンになってる。スマホを見たら、写真投稿型SNSにも繋がってる。よかったあ私の命綱。lineとかは・・別にいいかな?彼氏はいないし。親とは仲が悪すぎるし、友達もいなかった。

あとは買ってきたものの中身をチェック。よかった。ちゃんとお洋服がある。

「あのう・・そろそろ部屋に向かいませんか?ルカ様。」

私はハッと顔を上げて、すみません。と謝った。

私はとりあえず状況確認を聞くためにカメリーノさんと部屋に向かった。

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