14.設定集(第10章時点)まとめ
●地理
惑星ライラ
主人公ウィンの転生先。豊穣神タジーリャが責任者を務めるライラックシルト宇宙の中で、ウィンの本体である薬神ソフィエンタが管轄するライラックバーン惑星系に存在する。
〇国家
ディンラント王国
ウィンが産まれた国。
プロシリア共和国
ディンラント王国の東の国。魔族と呼ばれる古エルフ族と、その傘下にあるエルフ族、および獣人族が暮らす。エルフ族も魔族と呼称されることが多い。ヒト族に虐げられた魔族と獣人が建国したが、現在ではヒト族も暮らしている。
オルトラント公国
ディンラント王国の北の国。
フサルーナ王国
ディンラント王国の南の国。コメを主食とする独自の文化を持つ、マホロバ自治領を擁する。
〇都市など
ミスティモント
ウィンの故郷。聖地認定され、人口が拡大中。ティルグレース伯爵領に属し、聖塩騎士団の本拠地。
ティルグレース伯爵領
ディンラント王国の東南東に位置する。領都はリフブルーム。領内はハーブの産地として知られる。
ディンルーク
ディンラント王国の王都。
北側に王城や行政機関、騎士団の施設などがある。
その南に貴族や騎士、文官など王城に通う者の居住区がある。
その南が王都の中央地区で、中央広場を中心に王立国教会や冒険者ギルドをはじめとする各種ギルド本部がある。それを囲むように商業地区がある。
その南が平民が主に住む地区があり、さらにその南が学校が立ち並ぶ地区がある。
王都内の広場は中央広場のほかに、北に王城前広場、南に南広場、東に東広場、西に西広場があるが、中央広場よりは小規模。
王都西にコロシアム(闘技場)と貧民街がある。貧民街から中央寄りの区画に花街がある。
商店は中央は高級志向で南は庶民向き。
都市内は大型の箱馬車の乗合い馬車があり、王都民の足になっている。
ディンアクア
聖地であるサンクトカエルレアス湖に接する都市。聖地である湖を漁師が主体となって保護している。近隣に、地球でいう高層ビルほどの大きさの“竜の石碑”や“ディンアクアの石碑”と呼ばれる巨大な石の柱がある。
王都とディンアクア市のほぼ中間に、『王都南ダンジョン』があり、ディンラント王国協力のもと冒険者ギルドで管理している。
●王族や貴族など
ティルグレース伯爵家
ディンラント王国の東南東に領地を持つ。南部貴族。武門で知られ、現当主である伯爵は単独での竜討伐で国の内外に名を知られる。キャリルとロレッタの実家。
フラムプルーマ伯爵家
南部貴族。ディンラント王国の南部に領地を持つ。同領はコウの出身地。
アロウグロース辺境伯
ディンラント王国の東部に領地を持つ。中立派の貴族。領地の南部をティルグレース伯爵領に接する。キャリルの母シャーリィの実家。
キュロスカーメン侯爵家
ディンラント王国の北部に領地を持つ。北部貴族。プリシラの実家。
ラクルブルム伯爵家
ディンラント王国の南部に領地を持つ。中立派の貴族。ペレの実家。
ディンラント王家
ディンラント王国を治める。他国の史学者から『金持ち喧嘩せず』と評されるほど、国力に比して覇を唱えない王家として知られる。現在王子は三人いるが全員聡明という評判は国の内外に知られている。王族は竜の因子と呼ばれる血の力が強く、竜魔法と呼ばれる魔法体系を行使する。レノックスの実家。
ディンラント王立国教会
ディンラント王国の王都ディンルークに本部を持つ多神教の宗派。他国の教会とも交流を持つ。
●組織など
光竜騎士団
ディンラント王国の正規軍。第一師団から第五師団まであり、大まかに中央、東、南、西、北を担当エリアとする。
格闘術にディンルーク流体術を制式採用しているが、地球でいうムエタイに近い。
ディンラント王国暗部
光竜騎士団の第一師団内にあるが、詳細は秘されている。二つ名は“鱗の裏”
格闘術に
冒険者ギルド
冒険者を管理する世界組織。
商業ギルド
商人を管理する組織。
傭兵団・
武術流派
王立ルークスケイル記念学院
王都ディンルークにある名門の学校。初等部、高等部に分かれている。附属研究所、附属病院、附属農場などがある。教養科と魔法科があるが、王国で一二を争う権威ある学校でブライアーズ学園とよく比較される。貴族が多く、留学生を多く受け入れている。
王都ブライアーズ学園
王都ディンルークにある学校。初等部、高等部があり、高等部以降に通うものが多い。附属病院などがある。国内の各ギルドが主体となって運営していて自由な校風を至上とする。実学を重んじ、体育科、魔法科、商業科、医学科があり、ルークスケイル記念学院とよく比較される。留学生を多く受け入れている。
王都裏勢力
王都の花街などに拠点を持つ大小さまざまな集団で、水商売に加えて脱法行為や触法行為で資金を稼ぐ。明文化されていない“暗黙のルール”をもち、それを破った者は他に潰される。
●暦と季節
1年は360日、1か月は30日で5週間、1週は6日。
一週間は地、水、火、風、光、闇曜日で、闇曜日はディンラント王国のある大陸では休息日として休むことが多い。
1年は冬至から始まり、冬季が1月から3月、春季が4月から6月、夏季が7月から9月、秋季が10月から12月。
●学校について
ディンラント王国のある大陸では、その年の1月から12月のあいだで該当する年齢になる子供が対象になる。
例えば3月時点で10歳になる子がいるとして、初等部の対象年齢になる。
その場合、1月に行われる前期試験か2月に行われる後期試験で受験し、9月入学になる。
特待生試験も同じタイミングで実施される。
初等部は10歳以上での入学で、高等部は13歳以上での入学となる。
卒業後は研究機関に入職したり、各職業の見習いに入職したり様々な進路がある。
●度量衡など
〇接頭辞
1,000,000 = ミーガ =地球のメガ
1,000 = キール = 地球のキロ
0.001 = ミール =地球のミリ
〇距離など
メートル = ミータ
センチ = サンチ
●身体について
身体は上位霊体と下位霊体からなる。
神は自らの身体のうち上位霊体を主として働かせて活動する。
人は自らの身体のうち下位霊体を主として働かせて活動する。
霊体は高次のものからモナド体、アートマ体、ブッディ体を上位霊体と呼び、コーザル体、メンタル体、アストラル体、エーテル体、肉体を下位霊体と呼ぶ(今作では分類上、物理身体も霊体の一種とする)。
●ダンジョンについて
〇王都南ダンジョン
ディンラント王国の王都ディンルークから、徒歩数時間の距離にあるダンジョン。王国が魔石を確保する鉱山のように扱っている関係で、長い年月をかけて整備がされている。地下五十階層まであり、各フロアの入り口に冒険者ギルドが設置した転移の魔道具がある。このため魔道具に一度魔力を通しておけば、地上と魔力を通した階層を好きに行き来できる。一階層は適性ランクの冒険者が約四時間で踏破できる広さ。
内部は洞窟ではなく、独自の自然環境が再現されている。十フロアごとに自然環境の特徴が切り替わる。
一から十階層までは草原と林からなり、各所で王都の人間などが運営する牧場が多くある。
●冒険者のパーティーとクラン
冒険者を束ねる単位としては、まず“パーティー”があり、これはダンジョンなどに実際に挑むときの実働部隊の単位。これよりも大きな単位としては“クラン”がある。クランは目的や理念、地縁などを同じくする冒険者がまとまる単位であり、冒険者ギルドに登録していないものも含めると数多く存在する。
●冒険者のランクについて
登録時にランクEとなり、依頼を十回達成か同等の魔獣討伐数でランクDになる。
ランクDから上は、現在のランク以上の依頼十回達成か同等の魔獣討伐数に加え、上のランクの魔獣を単独で討伐できることが求められる。
ランクCで一般の騎士団か領兵の一兵卒並。
ランクBが各国に数千名強登録。ランクAが千名強、ランクSが百名強、ランクS+が十名強、ランクS++が数名。
ランクS+++は国に数名いるかいないかで、事実上冒険者ギルドの階級での頂点。
神話級というランクがS+++の上に一応あるが、非公式記録で過去千年に三名いるという数字だけが伝わっている。
●魔法について
四大属性や四大元素と呼ばれる地、水、火、風の各属性の魔力を主として用いる。
各属性が混ざり合った魔法体系として生活魔法や創造魔法がある。
この他に竜魔法と呼ばれる魔法体系があるが、発動には竜の因子という血の力が遺伝している必要がある。
竜魔法を研究することで広域魔法と呼ばれる魔法体系が生まれた。その魔法の習得に関しては安全保障上の理由から、ディンラント王国に厳しく管理されている。
広域魔法は魔法使用者に内在する魔力以外に、環境に存在する魔力を用いて発動できる。
この他に精霊魔法と呼ばれる魔法体系がある。詠唱も存在せず、念ずるだけで発動できる魔法体系。使用者の精神に様々な影響が出る
四大属性をスキルなどによって融合させると、以下の通り別の性質を帯びた魔力になる。
・地と水:氷、地と火:溶岩、地と風:樹木、水と火:気象、
水と風:分解、火と風:雷、地水火:死、水火風:成長、
地火風:生、地水風:進化、地水火風:始原
三属性以上の四大属性魔力を同時に用いる魔法で、安定した効果が確認されているものは創造魔法と呼ばれる。
四大属性魔力全てを同時に用いる魔法は見つかっていない。
●ステータスとスキル
一般的には【
●武術流派
体術から起こった斬撃の流派で、無手や片手剣や片手斧などの切断武器で戦う。武器を使うときは二刀流を基本とする。一撃必殺よりは連撃必倒を是とする。技が速く静かに発動する上に隙が無い。夜空の月の満ち欠けが如く場に化し、月が照るが如く静かに討つのを流派の名に込めた。魔力制御による身体強化や反射増強、疑似思考加速を行い、高速戦闘が基本である。魔力による武器の強化も常用する。
アロウグロース辺境伯領で領兵が制式採用している武術。槍や戦槌などの大型の打撃武器を用い、魔力を併用して戦場で戦うことを想定した流派。一撃の強さを重視する。突く打つ払うの基本動作を極め、体内魔力の制御を極めることで兵士を自律する武器とする発想で進化した。体内魔力の制御が基本にして奥義であるため、攻撃力の強化と耐久力の強化が成され、継戦能力が非常に高いことが知られる。
共和国に興った体術で、風の魔力を纏って戦う流派。打撃や斬撃、貫通技をもつ。獣人の基礎体力の高さを魔力で強化するコンセプトで成立した。連撃必倒を是とし、月転流の創始者に影響を与えた。魔力制御による身体強化や反射増強、疑似思考加速を行い、気配遮断も行える。
共和国に興った体術で、風の魔力を纏って戦う流派。打撃に特化している。獣人の基礎体力の高さに加え、風魔力による振動波を攻撃対象に叩き込むコンセプトで進化した。攻防一体で相手にかすっただけでもダメージが入るが、一撃必殺を至上とする。
フサルーナ王国のマホロバ自治領の古流刀術。基礎訓練で打撃主体の体術を修める。強力な切断力の斬撃と刺突技で知られる。魔力制御による身体強化や反射増強、疑似思考加速を行い、魔力による武器の強化も常用する。継戦能力が高い。
細剣術の流派で、ディンラント王国南方のフサルーナ王国が発祥。神速の剣として有名で、魔力制御による身体強化や反射増強、疑似思考加速を行い、魔力による武器の強化も常用する。継戦能力が高い。熟練者は無詠唱を使うことで戦術魔法を武器にのせることができる。
ディンラント王国の古流剣術。打撃体術と大剣術が基本だが高位習得者には斧を使う者もいる。打撃と斬撃が強力であり、大型武器を用いて円の動きで場を制する特徴を持つ。魔力制御による身体強化や反射増強、疑似思考加速を行い、魔力による武器の強化も常用する。
グレイブ(西洋薙刀)と蹴り技をつかう流派で、ディンラント王国南方のフサルーナ王国が発祥。刺突技と斬撃の使い分けで、面制圧と貫通力に優れる。魔力制御による身体強化や反射増強、疑似思考加速を行い高速戦闘も対応できる。
ディンルーク流体術の源流の武術で、古式ディンルーク流体術ともいう。格闘術で肘やひざを含めた手足による打撃が主体だが、投げ技や締め技もある。熟練者は魔力制御による身体強化や反射増強、疑似思考加速を行い高速戦闘も対応できる。王都で習う者は多いが、熟練者は少ない。
正統派剣術として名高い流派。古式ディンルーク流剣術とも呼ばれ、ディンラント王国内で制式剣術に採用する騎士団や領軍は多い。利き腕に片手剣を持ち、逆の手に盾を持って戦うオーソドックスなスタイルで斬撃と刺突技を行うほかに、盾を使った打撃技も用いる。基礎訓練段階から素手での体術も同時に修得する。熟練者は魔力制御による身体強化や反射増強、疑似思考加速を行い高速戦闘も対応できるが、盾による突撃を除けば攻撃力は低めと言われる。守勢に回ればとても堅いので継戦能力は非常に高く、集団戦闘で真価を発揮すると言われる。
ディンラント王国暗部の体術。基礎となる格闘術そのものはディンルーク流体術を流用しており、コンセプトは『ディンルーク流体術の完成形』。魔力を併用する格闘の技に加え、糸状に収れんさせた魔力による刺突や切断を行う。魔力制御による身体強化や反射増強、疑似思考加速を行い高速戦闘も行う。
ドワーフ族に伝わる手斧術。源流はドワーフ族の喧嘩殺法を体系化したものと言われる。片手斧または片手槌の二刀流。『最速で敵を撃て』と『壊れるまで叩け』をモットーとする攻撃的な流派。素手での打撃による格闘術も行う。魔力制御による身体強化や反射増強、疑似思考加速を行い高速戦闘も対応できる。火属性魔力と地属性魔力を併用する。
オルトラント公国発祥の古流弓術。元々は狩猟に用いていた弓術を戦場で用いるために洗練させたと言われている。公国では習得難易度のため魔法攻撃が選ばれることが多くなって伝承が絶え、ディンラント王国西部に伝わっていた分家が新たな宗家となって伝承している。近接戦闘が若干不得手なものの対応はでき、的との距離がある戦いで真価を発揮する。魔力制御による身体強化や反射増強、気配遮断や気配察知、疑似思考加速を行い高速戦闘も対応できる。
フサルーナ王国マホロバ自治領の地方領主である前田家に伝わる戦闘術。刀術や槍術と体術がある。体術は
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます