いつかの視点

お兄さんによく言われて居た。

誰かの為に怒る人とか、誰かの為に頑張れる人は、絶対に自分も含めないといけないって。

だって、誰かの為に頑張り続ける人なんていない。

それは誰かを幸せにしたい欲と、誰かを幸せにして自分も幸せを感じる欲がある筈だから

そして、お兄さんは言った。

【誰かを幸せをにして、自分も幸せになれる。そんなみんなが幸せになれる人間って凄くいいよなぁ！】

「・・・お兄さん」

俺は大切な人を失った。家族よりも大切だった。

どんなに辛い時も、誰も信じてくれなくてもお兄さんだけは信じてくれてた。

お兄さんだけは俺を大切にしてくれた。

「・・・」

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