第16話

冬視点


優くんはとっても優しい子だった。クラスメイトからも人気も高くて、特に可愛くて有名な春ちゃんとか夏ちゃんが優くんのことを狙いまくってるのはみんな知っている。


私も優くんはやっぱりかっこよくてみんなに優しくて憧れだった。


その日、ドッチボールで当たって後ろに倒れてしまった日のこと


優くんだけはお見舞いに来てくれた。


私は家がちゃっと変で、学校で疲れとかから倒れそうになる程体調を崩す時もあった。


優くんはいつもお見舞いに来てくれた。


私にも凄く優しかった。


一度聞いことがある。優くんになんでこんなに優しいって聞いたら


「お兄さんにい・・・可愛い女の子を守る為だよ!!」


私は恋に落ちた。


ーーー

それから優くんのことばっかり考えて居たんだけど、家の命令には逆らえなかった。


そして私の嘘のせいで大切な人が傷つく姿を見るのが辛かった。


でも、そうするしかない。先生は怖いし、お母さんも怖い。


そうするしか無かった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る