第3話

「マジでムカつくなぁ」


「お兄さんは信じてくれるの?」


「当然、優がする訳ないしなぁ」


「お兄さん」

もう小学5年なのに、俺は思わずお兄さんに抱きついた。久しぶりに子どものように、泣いて、お兄さんには優しく抱きしめて貰った。


ーーー


ゲームも取り上げられて、お小遣いもない。俺がしっかりと反省するまでは、ダメなようだ。


だが、俺にはお兄さんがいるからゲームも出来る。お兄さんと約束して、どうせ家ではやることもないだろうから、勉強を頑張るように言われている。このお兄さん特性の勉強ノートで最近テストの点を伸ばし始めている。

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