第111話 対話(メインpart)⑥

※リメイクverの作品を投稿しました‼

こちらのリンクから飛べるので是非見ていってくださいね‼


https://kakuyomu.jp/works/16817330668061640796





「…それで?結局お前はどうしたいんだよ。俺と和解の道を選ぶのか、それとも再び今までの日常を繰り返すのか…お前の選択はどっちなんだ?」



俺がそう問いかけると、黒瀬は普段通りの表情に戻った後こう言い放った。



「いや。俺はもう無理だ。本当ならもっと戦うつもりだったけど、これ以上は証拠を詰められて負けるだけだ。それだったら潔く諦めるよ。」



黒瀬はそういった後、頭を下げて俺に向かって謝罪してきた。今までずっと待ち望んできた時間だ。



「今までの事…許せとはいわない。俺は今後どういう風に扱われても仕方ないって思ってるから、訴えられようと構わない。だけど…その代わりに1つお願いがある。」



「お願い?叶えられるものだったらなんとか叶えてあげたいけど…今のお前はお願いする立場であって、誰かに強制したりすることは出来ない立場だってこと分かってるよね?」



「分かってる。だから俺の願いを跳ね除けても構わない。そうされたって文句を言えないからな。だけど話だけは聞いてほしい。」



「…わかった。」



俺がそう言うと、黒瀬は再び先程の怒りを帯びたかのような表情になり、次のように言った。



「俺の父親も今の地位から引き釣りおろしてくれ。どんな手段でも構わない…とは言わないけど、あいつが今の地位を維持し続けるのは我慢できない。色々とやらなくちゃいけないことが有るだろうから、片手間でも構わない。まともに対処しなくたって良い。だけどお願いだけはさせてくれ。頼む。」



先程の話を聞いた限り、黒瀬がこうなってしまったのにも一定程度黒瀬の父親が関わっているのがわかった。恐らく黒瀬は父親と関わっている内に変わってしまったのだろう。



「お前は今の言葉の意味…分かってるのか?黒瀬の父親は一応社長だ。例えどれだけブラックな企業だったとしてもな?だからそういう事をするのはすごく難しい。マスコミにリークをした所で、知名度が無い所の企業を叩こうとは思わないでしょ。難しいと思うよ?」



「…頼む。」



今までイジメを主導してきたやつが、こうやって頭を下げて被害者にお願いをしているさまには快感を覚える。復讐と言えるものかは分からないけど、そういった類はこれほどまでに気持ち鋳物なのだろう…と容易に想像できる。



「一応考えておくよ。黒瀬の父親と特に関わりはないけど、お前からのお願いだ。これから自分の罪を償わなくちゃいけないやつからの最後のお願いだから、なんとか叶えてやらないとな…だが、その前に1つ…お前は本当にそれで良いんだな?実の父親にそんな事をして、帰る場所を失うぞ?それでも良いのか?」



「帰る場所がなくなる?別になにも問題はないだろ。それは俺自身がどうにかすれば良いだけであって、結局その結末が早いか遅いだけだ。だったら別に構わないだろ?」



黒瀬は今までとは違って表情が変わっていた。なんだか悩んでいたことが吹っ切れているかのような表情だった。



「それで良いのなら、俺は一向にかまわないけど…」



俺は黒瀬にしっかりと向き合って、黒瀬の目を見て話をした。黒瀬は俺の話す内容をしっかりと聞いているようで、聞き逃したりはしていないはずだ。



「…じゃあ俺はお前との約束を守るよ。お前が自分の父親にも冷酷になれることも分かったし、黒瀬との約束はなるべく早く果たすことにするよ。でもお前の事を許すつもりはない。自分の罪にしっかりと向き合ってくれ。」












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お陰様で恋愛週間ランキング最高2位に載りました!!これも皆様の応援のおかげです!!


今日も見てくれてありがとうございます!!

小説のフォローや星での評価をしていただけると幸いです(^^)


当分は深夜に投稿することになると思います…


若干時間無い中書いたので、文章がおかしいところがあるかもしれませんが気にせず読んでいただけると幸いです


ジャンル区分があってるかどうかの指摘とかは随時受け付けます!!色々と修正をしながら、色んな意見を取り入れて作品を完成させたいなと思っています!!


リメイク計画も実行中ですので、よければ是非〜



10~




新規小説です‼よかったら見ていってくださいね‼

https://kakuyomu.jp/works/16817330668848444155/episodes/16817330668861468769




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