第6話
『土魔法!!!』
オーガの体が傾き、エイトのすぐ隣に大金棒が振り下ろされる。
地面は大きく凹む。
体勢を崩したオーガは穴へ傾れ込む。
どうやら土魔法で軸足の下が軽く傾いたようだった。
息を切らしながら、穴に落ちたオーガを見る。
頭から落ちたのか、今のところ意識はなさそうだ。
穴から離れ、樽を持ってくる。
2つの樽を蹴り、穴へ落とす。
樽からは油が染み出す。
火炎瓶に火をつけ、穴の中へ放り投げる。
異常を察知したのかオーガが起き出すが、身動きが取れないのか、暴れている。
穴から離れ、粘土球の入った籠を持ってくる。
エイト「これからはこっちのターンでいいんだよなぁ」
オーガの股間へ粘土球を全力投球する。
クリティカルヒット!
今までを思い出す。どんな魔物にも弱点や急所はある。オーガがたまたま男の子と一緒なだけだ。
粘土球は百発以上ある。
エイト「お前がした所業を全て数えろ!」
一発一発丁寧に全力投球する。
五十発投げた辺りから肩が痛くなってきた。
ポーションを使い肩にかける。多少の痛みが引いたところで再び投げ始める。
火が消えそうになれば油を追加する。
七十七発を投げたあとオーガの声も聞こえなくなってくる。
動かなくなったオーガを見て、長いパイプを用意し、オーガの近くに入れる。。
オーガの上に土を被せ、見えなくなったら、パイプにドロッとした粘土を注ぎ込み、パイプを熱する。
表面の粘土が固まったらそのまま放置をする。
エイト「それじゃ…帰りますか…」
宿に帰り、深い深い眠りにつく。
―
オーガが埋まっていたであろう穴の中にはオーガの姿はなく、大金棒と魔石だけが穴の中に転がっていた。
霊「やるじゃん」
エイト「まぁな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます