第9話 カレンの気持ちがわからない(ギル視点)
いつものようにカレンを口説きに行ったらカレンの近くには人間の男がいて、そいつと結婚すると言う。
はぁ?結婚?俺からの誘いを断っておきながら???人間の男と結婚????
俺がどれだけ愛を囁いても「自分よりも弱い男は無理」と断ってくるあのカレンが結婚だ???
カレンより強ければ問題ないのだろうと何度も挑んだが、カレンは強い。魔王の俺よりも強い竜族、しかも見た目も中身もドストライクなんだ。これはもう絶対に落としたい。
あのツンとした態度、何があっても靡かないという姿勢、絶対に崩したい。俺のものにしてめちゃめちゃに甘やかし俺だけに甘える姿を見せてほしい!!!
なのに、なのにだ。なんであんな弱い人間の男と結婚なんてするんだ。何か弱みでも握られているのか?いやいや、竜族が弱みなぞ人間に掴まれるはずがない。
意味がわからない。そもそも何を考えているのかいまいちわからないカレンなのに。まぁそこが余計にそそるんだが。
あの男、身なりがよかったからどこかの王子か何かか。調査して一体どういうことなのか確かめる必要があるな。
あぁ、こうしている間にもカレンはあの男と結婚してしまうのではないか?!魔族は別に多夫多妻でも問題ないが、竜族は一途だからな、結婚したらあの男以外とは一緒にはならんだろう。
何より、あんなちんちくりんな男にカレンをどうこうされるのは絶対に許せない!!!!考えただけで虫酸が走る!!!
こうしてはいられない。一刻も早く邪魔をしなければ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます