第16話スタンピード前


 

↳ ライアン、豚の丸焼き以外トランプ激強っ



そう、今はライアン視点で視聴者は7並べを見ており、今のところライアンが有利にことを進めている。



今までのババ抜き神経衰弱はライアンがトップで8点を取っていたが、豚の丸焼きでは運が絡まる要素が入っていたので最下位となってしまい0点だ。



俺は戦闘時だけ運のステータスもCになるがそれ以外の時はDと低めになっており、豚の丸焼きでは馬鹿みたいに手札が増えて、清算できないほどだった。



それを見た、銀翼メンバーは「ライアンはパチンコとかいかないほうがいいよ」というほどだった。



「では、結果発表をおこないますー。まずは一位からの発表です。一位はなんと15ポイントのライアンです」


ぱちぱち。


「いやー。豚の丸焼きでは最下位を取ってしまいましたが、それ以外は一位と二位を取り、上位をキープしていきました。そして、あと少しで一位に届きそうだった二位は13ポイントの紫苑です~。」


ぱちぱち。


「そして、三位はあーしです~。順位微妙」

ギャルはあまり喜んだ様子はなかった。



「で、分かり切ってる思うけど、最下位はなんと4ポイントのラグーでした。そのうちの3ポイントはライアンと逆で豚の丸焼きでゲットしたポイントなっているので、実質、一回しか勝負に勝ってません~」



「それ言う必要あるのか!?」と、ラグーは抗議を上げるがギャルは気にした様子を見せない。



「じゃあ、明日の朝食のメインはラグーがライアンに進呈するということで」


 ↳もう、今日だよ



「あ、そうだった。もう2時半だね~」

「もうこんな時間か」



紫苑とギャルが時間を確認して、紫苑がお開きにしようとするがそれをギャルが止める。



「な~に言ってんの?まだ合宿は始まったばかりだよ違うゲームをするよ」

「正気か?」


「あたりまえじゃん。私たちの出番も深夜なんだから昼間、寝とけばいいじゃん」と、言って他のゲームを用意する。

 

↳ 流石ミヤ。考えがゲーム廃人と同じ



「あはは。もっとほめてもいいーよ」

それ褒めてないよなと俺は思いながら飲み物を飲む。



「次のゲーム内容はこちらテレビゲームとなってます」と、大きなリュックからテレビを持ち出した。



「大地…」

「ごめんよ。ミヤがどうしてもっていうから」

紫苑は大地のことをジト目で見る。



「あぁ、だから大地はあんな大荷物背負ってたんだ」


「そういうこと。テントには毎回、一応コンセントが常備してあるから今回もあると思ったんだよね~」

ギャルはポケットwifiをいじりながらそう答える。



「テレビゲームなら、負ける気がしない」と、ラグーが張り切るが俺は逆にテンションを下げる。



「俺、テレビゲームあんまりしたことない」



そう言うと、銀翼のメンバーが驚くが大地少年が「大丈夫やり方教えるから」とフォローする。

 

 ↳ 今時、テレビゲームやったことないなんてめずらしいね



「へっ。吠えずらかかせてやる」

「ラグー初心者に本気出さないでよ。燃えるから」


と、準備が整ったようで、画面周りに人が集まる。



「今回のテレビゲームはス〇ブラです。このゲームは対人格闘ゲームでキャラの能力を生かして戦うゲームとなっております。そして、ゲームの特徴はキャラが豊富なことです~。まず、紫苑と大地が戦うからライアンは見ていて」と、言われたので素直に見る。



キャラ選択では紫苑が槍を持つ銀騎士を選んで、大地少年はピンクの丸い大福みたいなものを選んだ。



で、戦って見ると、銀騎士の方がリーチが長く攻撃を当てるのが早いが同じ攻撃ばっかりしている。大地少年の場合はバリアを使うが、あまり攻撃があたらない様子で、じわじわとHPが減らされて、紫苑が勝つ結果となった。



「じゃあ、次はあーしとラグー」

ギャルとラグーは先ほど戦っていた2人比べると、つかみやコンボ、必殺技を用いて敵を倒そうとしているので見ごたえがあった。結局あと、1ライフを残してラグーが勝っていたがすごい接戦だった。



「すごい」

「ふん。当然だ」


 ↳ ラグー、こういうゲームは大会で優勝経験あるからな

 ↳ だが、しかしテーブルゲームは弱いと



「じゃあ、次はライアンと大地」

といきなり、画面の前に連れてこられた。キャラ選択で何のキャラを使えばいいか分からなかったが、趣向を凝らして普段と違う白い衣装を身に着けた魔法使いを選ぶ。


「おっ。いいキャラ選ぶじゃん~」


「まず、戦うまえにコントローラーボタンの確認していいよ」



大地少年にそう言われたので遠慮なくそうさせてもらう。

YとXがジャンプで…。



「じゃ、そろそろ始めるよ」と、大地少年がハンマーを持って攻撃してくるので、つかみ攻撃をして攻撃体勢を崩す。これは、さっきラグーがやっていた攻撃だ。そうして、コンボをつなげて危なげもなく大地少年に勝つ。



「はっ!?初心者じゃねーじゃん」

「さっき、見たから覚えた」


 ↳ さっきの挙動ラグーのプレイとそっくりだ

 ↳ あ、ホントだ。なんか見たことあんなと思ったんだよ



「てめぇ。次は俺と勝負しろ」

と、ラグーと勝負したが見たことないスキルでやられてしまう。



「もう一回」

何回か再戦してどうにか、残り、いちライフまで削りきることができた。



「やるじゃねーか」

「そっちこそ」

とバチバチになっていると、急に地響きが起こる。



「あー、スタンピードが始まっちゃったね~」

「そうだな。時間も5時半で予想時間通りだ」



「じゃ。今日はお開きということでみんなバイバイ~」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る