十二月天物語

第37話 綻放の力

彌生は自分勝手に小萌と遊ぶ年月天を見つめ、動物が好きな様子は溫かい気持ちでいっぱいです。

彌生は心の中で知っています。

もし年月天が彌生の天の溫かいエネルギーを最大限に引き出せれば、オレンジの暖かい銀河の瞬きに変化し、彌生はそんな瞬間を心待ちにしています。

あの年、2つの氷の巨大な惑星が衝突した後、地球の気候は非常に異常になりました。冬は特に寒く、雪が降るべき時には降らず、降るべきでない時には吹雪となり、凍霜が広がりました。

そのため、彌生は年月天が基本的な月ごとの天や如月の天の力術を習得していることを知ると、少し安心しました。

次は年月天にオレンジの暖かさや花開く力をしっかり修練させ、春の彌生月のバランスを維持し、正常にすることです。

彌生は開花していないハイビスカスの苗を持ち、年月天に手渡しました。

年月天は小萌を撫でるのを止め、彌生の手のポーズに応じて小さなハイビスカスを受け取りました。彌生は彼に言いました。

「暖かいエネルギーを花開く力に変えて、手に持っているハイビスカスを咲かせてみてください！」

年月天は言葉を聞いた後、手に持ったハイビスカスを見つめて難しい表情を浮かべ、どうすればいいのか考えています。

彌生は彼の苦悩を感じ取ったようで、自分も一輪のハイビスカスを取りました。

彌生は目を閉じ、周りには暖かくオレンジ色の微かな光が現れ、徐々に彌生の手に持っているハイビスカスのつぼみが開き始めました。

年月天は驚きを隠せず、感嘆の聲を上げました。

「一度試してみてください。小萌と遊ぶ気持ちや、母親に甘える気持ちを思い浮かべてください」と彌生は溫かく教え、年月天に話しかけました。

年月天は言葉を聞いてゆっくりと目を閉じ、彌生の言葉通りに行動しました。

自分が小萌と遊ぶ様子や母親に溫かく食事を與えられる様子を想像しながら、なんとなく目に涙が浮かびましたが、心は溫かかったです。

手に持っているハイビスカスはまるで感応したかのように微かなオレンジ色の光を放ち、花がゆっくりと開いていきました。年月天はハイビスカスの花を見つめながら微笑みました。

彌生は年月天の成功を見て、とても安心しました。

彼はきっと成功することを知っていました。なぜなら彼は年沁のような、心優しい、溫かい人であり、多くの年姫たちができなかったことを成し遂げることができる存在だからです。

「善良な心は選択であり、溫かさもまた、夢を追いかける心と同じです」

と彌生はオレンジ色の暖かい銀河を見つめながら言いました。