第36話 あたたかい霊力

年月天、彌生の柑橘のほこりを見つめながら、思わず表情に現れた様子は、年月天がこのことにかなり疑問を感じているように思え、どうして知らないうちに彌生のほこりが変化してしまったのか、そして彌生は年月天を見るように年月天を見透かしたかのようでした。


「ほこりがなぜ変化したのか、気になりませんか?」と彌生は穏やかな笑顔で言いました。


年月天は驚いて言いました。「どうしてわかるのですか。」


そこで彌生はゆっくりと語り始めました。

「私は他人の思いを感じ取るのが得意なんです。

それが私の長所でもあり短所でもあります。

共感力がとても強いんですよ。」


年月天は心の中で、それは私と同じではないか、と思いました。


年月天がこれらのことを考えている間、彌生は年月日を見つめながら、手で小さな萌を撫でながら、彌生のほこりが変化した理由をゆっくりと説明しました。


実は彌生のほこりは彌生の心の力によって力を持っていて、心が溫かければ力も強くなるのです。


その時、彌生は年月天のために涙を拭いてあげるために、彌生のほこりが柑橘のほこりに変化したのです。


年月天はうなずきながら、手に殘された年沁のほこりを見つめて言いました。


「なるほど……特別な霊具ですね。」


彌生は、年月日の溫かい心の力がますます強くなることを願っており、年月日が大地の花や草の豊かな姿をより良く表現できるようにと心から望んでいました。


彌生は、年月日が既に睦月や如月の初級レベルの氷や雪、風、霜の力を使いこなせるようになっていることに気づいていますが、それは一時的に気候を正常に保つことができるだけであり、世界の気候を正常に保つためにはさらなる努力が必要です。


それは人間の平和を維持するためにも重要な要素です。


彌生はそんな重要なことを考えていましたが、年月日に伝えることができません。


彼はまだ小さな存在であり、それらのことは彼にとって負擔が大きすぎるからです。


年月日は年沁のほこりを見つめながら、小さな萌を撫でながら、時折彌生に微笑みを向けました。彌生は心から願いました。


年月日の純真さがもう少し続くことを。

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