第17話『湛藍な銀河、如月の界』
如月は遠くの湛藍の銀河を見つめている。広がる青い星々は、彼が支配する如月の領域であり、彼のいる空間は如月の天である。
睦月の天上にある睦月の領域は紫璀の銀河に帰屬している。
年の沁熱鬧(ねんしんれつどう)のない如月の天は、本來この十二月天の中でも特に冷凍、極寒であり、睦月の天よりも厳しい寒さが感じられる。
年姬の不在により、この天は冷たく寂しい存在になった。
如月の天は、人がすぐに震えるほど寒い場所であり、霜月の領域や霜月の天などは言及するまでもない。
睦月、如月、霜月の三つの月天の兄弟の中で、霜月の天は月天の仙霊や神々が心から嫌い、この界や天に行くことを好まない。
突然、如月の身の周りに風が起こり、風が次第に散って晴れると、睦月が年月の天を湛藍の銀河に連れて來ていたことが分かる。
如月の領域、如月の天である。
如月はゆっくりと年月の天に向かって歩いていく。
彼は黒地に水色の帯があしらわれた和服風の長い羽織を著ており、下半身は黒い多くの裝飾が施されたズボンを履いている。
彼は非常におしゃれで、歩く姿は非常に力強く、睦月は思わず心の聲で言葉をかける。
「おい、弟よ!どこでその著こなしを學んだんだ?」
如月は突然誇らしげに答える。「もちろん、神である以上、おしゃれでいることが求められる。
弟よ、私たちの神は派手なスタイルで通るのさ。それに、人間界でもこんな格好している人がいるし、私はただ服を著るだけだから、寒くなんてないんだよ。」ますます誇らしげに語る如月。
年月の天はそんな如月の話を聞きながら、彼の服裝を見つめ、小さな頭で考え事をする。
こんなことが時尚というのか、彼は如月の胸元の氷晶、衣襟の白い毛皮、頭に飾られた青い髪飾り、手に持った青い琉璃珠、背景にある青い銀河の光環の輝きを見つめた。
この光景は、幼い彼にとっては非常に衝撃的であり、彼の頭の中に徐々に波紋が広がっていく。
「え、時尚って何なの?」年月の天は元々、如月にその意味を尋ねようと思っていたが、如月が自分の服裝に夢中になっているのを見て、口を閉ざしてしまった。
如月は微笑みながら言った。「時尚とは、まずは自分自身を表現することなんだ。
自分が好きなスタイルや色を選んで身に纏うことで、個性を引き立てるんだよ。そして、そのスタイルが周りの人々に感動や印象を與えることもあるんだ。
だから、自分自身を信じて、自由にファッションを楽しんでみるといいよ。」
年月の天はそっと頷いた。彼はまだ理解しきれていない部分もあるかもしれないが、如月の言葉から何か新しい発見を得た気がした。
「ありがとう、如月。私も自分なりのスタイルを見つけてみようと思うよ。」年月の天は決意を込めて言った。
如月は嬉しそうに笑顔を浮かべた。「期待してるよ、弟よ。一緒におしゃれを楽しもう!」
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