ニュートラルワールド 〜人見知りネトゲ脳の悪役転生記〜
坡畳
プロローグ:宿命宿ス呪、呪われし時期
マヴくん幼年期編
第1話 誕生日
「そんじゃ放置するわー」
「おつかれさま」
つっても雑談しただけなんだけど。
自キャラの頭上に出ている文字が消えてく。
あくびをしながらデスクを離れる。
PCの作動音が鳴る中、リモコン操作で照明を落とした。
明日はゲームのアプデ日だ。
こないだまで熱中していたが最近はほとんど戦闘することなく、放置イベントを消化しつつギルドの溜まり場で雑談して落ちるだけ〜、という日がよくある。
装備揃えてからは退屈ながらに楽しく過ごしてたが、今週末はがっつり戦闘して遊ぶかな。
◆◇◆◇◆
変な動物の鳴き声に目を開けると、寝る時に見た天井は石に変わっていた。
……そういやゲーム、ログアウトしてなかったような。
PCどこだ。
辺りを見渡すと、部屋の中は片付いてて木のいい匂いがする。
ベッドこんなにデカかったっけ?
いや、俺が小さいのか。
手を開いて眺めるとホントに小さな子供の手だ。
……マジかよ。
今日まで楽しく過ごしてたのに誘拐、実験か? いやうち貧乏だし有り得ないけど……変なことに巻き込まれてたらサイアクだ。
ゲームができん。
そもそもどこなんだここ、妙にアンティークな感じで居心地いいんだが?
……なんか足音が聞こえるような。
しかも段々と近づいてきていやがる。
ふと、子供なら簡単に出れそうな窓が目に映った。
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