珊瑚の残書架ラデグスタシア

辺際あかめがね

設定集

ラデグスタシアの設定集

キャラと各種霊礁を除いた基本的な設定


(近況ノートにも書いたコピペになります)

(文字が大きいと読みにくいので文字サイズ『小』推奨)



▶︎地名など

・ラデグスタシア

この世界の名前。大地の名前。

もしくは、地上においても地底においても、『シェクトル』が統治した王国の名前。


・地底領域

ボウェル。物理的には不可能な規模の地下超巨大空洞。

『降遷』によって何者かに創造された地上のコピー。その地形は山川海も不自然なく循環している、紛れもない自然。

『降遷者』たちは地上を知り霊瘴気を持ち込まない為に徹底的に壁と天井を秘匿していたが『洪瘴』で無駄となる。


・地上遺跡

サーフェス。『焉抹』によって滅びた世界。狂った災害級の天候をもたらす空は禍々しく渦を巻き続け、水平線は真っ黒に染まっている。『霊礁/トランドル』が蔓延り、人類の復帰は到底望めない地獄環境。


・リフリ街

地底北域、豪雪の山岳地帯にある人類圏。ロロの本部があり、この物語の最初の舞台でもある。

↪︎白亜区

グレイブ。その名の通り、真っ白な建物の並ぶ区画。蒼雪が降る時期には、まるで空の上を踏み締めているかのような錯覚に陥る。

↪︎防屯壁

ウルル。外界の霊瘴気からリフリ街を守る砦壁。リフリにおいて無号街ノーウェイとの境。


・デアネア街

地底南西域、乾燥する平原地帯にある人類圏。元々は紛争地帯であり、現在は都市が連合を組む形でまとまっている。

・マキャナー街

地底東域、大河の向こうにある水の都。今も昔も、王都や他の街村との一切の関わりを絶っている鎖国ならぬ鎖街状態。その断絶っぷりは『洪瘴』時も沈黙を保っていたほど。現在は蓋水球と呼ばれる結界でその全域を包んで遮断している。


・無号街

『道(未来)亡き不毛の地』、ノーウェイ。三大城都リフリ、デアネア、マキャナーの範囲をのぞいた地底残り全ての霊瘴活動域を指す。

その中心地点にある廃都は『洪瘴』以前、地底全体をラデグスタシア王国としていた際の王都であり、天蓋崩落の直下地点であった。

 城下町跡には地上遠征の為の基地があり、『遭鏡回廊』で地上側の巨穴淵に繋がっている。


・レプリックシエル

天象照応晶帯。地底と地上の環境をへだてる不思議な不思議な結晶層。地底においての空。シエルにより、晴れも雨も曇りも雪も、一通りのリアルな空模様がもたらされている。名前に偽りとあるが、800年気付かれなかった時点で人々にとっては本物の空。



▶︎魔力、霊瘴、霊力について

ラデグスタシア全時空共通の簡単なくくりとしては、人のチカラが魔力、自然のチカラが霊力、ある現象に感染したことによって霊力が反転した災害が霊瘴。魔力と霊瘴は対極にあるものであり、特定の方法で中和しあうと霊力となる。


▶︎魔力系

・魔力

まるで、ゆめまぼろしの類いのような力。替えが効いて、それでいて個々の特質がある。温度、硬度、純度、粘度、濃度。水のようでいて、絵の具のようでもある。

 消費しても戻るものと戻らないものがある。呼び方の区分けとして、『湧泉魔力』『寿命魔力』。


・湧泉魔力

トラオムと呼ばれ、たいてい『魔力』と言えばこちらの方を意味する。寿命炉から自然湧溜の生命エネルギー。生まれつきの寿命炉の多寡によってトラオムの多寡も決まる。これが一定値を超える者を『魔人』と呼ぶ。

・寿命魔力

相応の苦痛を伴い寿命炉を『削る』ことによって生み出される、等量の命と引き換えのチカラ。トラオムも体力も気力も何もかも尽きて、孤立無援で死線に立たされたその時、唯一、縋ることができるいのちづな。

 トラオムとは異なり瞬間的なものであるが莫大な力を得られる。されど、その選択をする状況がないことを祈るのみである。


・寿命炉

たんに炉と言われることが多い。心臓よりも天、喉に近い場所にある実体のない魔力器官。『洪瘴』の折、霊瘴気に強制的に晒されたことによって大多数の人々が生存本能で発症した。

・魔人

トラオムが多い人間をそう呼ぶ。その多くはたいてい、

豊理という異能を持っている。対霊瘴戦においては魔力を切らせた者から死に近付く為、貴重な人材である。


▶︎霊瘴

・霊瘴/れいしょう

ギフト。さまざまな『霊瘴気類』をまとめて霊瘴(ギフト)と称すこともある。

 地脈に流れ生を育む自然の力である霊力が、滅びをもたらすものへとシフトした災害。生きるものすべてにとっての劇毒。

・霊瘴範囲

ギフトレンジ。主に『霧毒鯨』などのフィールド型トランドルに使われる語。意味はそのままで、トランドルの権能の範囲内という意味。

・霊礁

トランドル。災害副作用霊礁。魔力を感知して寄ってくる怪物。その姿はある程度パターン化されており、それぞれに『権能』という突き抜けた固有能力がある。

→各種トランドル一覧


▶︎霊力

古来より人の扱えぬ力。人智を凌駕した得体の知れない領域外の力。それは地上では母なる自然として、神代では神の持ちものとして、地底では重力変動の元として扱われる。人ではない何かのもの。


▶︎ロロについて

『ようこそ。我ら蒼灰、空夢見ゆる者達の連盟へ』

豊理宣誓継承連盟ロロ。『洪瘴』から発足した霊瘴気への対抗機関。『洪瘴』後に王弟オウユの宣誓の元、リーフシャムやキサラギ等の『名無し』達によって発足した。逆さ雫の内に描かれたR Lを○で囲んだようなロゴ。

・真環

マキ。ロロの最高戦力が揃っており、最高意思決定機関とも言える。現在、筆頭のソラ=キサラギを始めとして、7人居る。その多くは元『名無し』メンバー。地上遠征へのメンバーはここから選抜される。

 逆さ雫を背負う者は、それ相応の偉業を成した者。

・雫徽章

シズキ。銀時計を真環から授与され、真環候補となった者たち。一騎当千の戦える者たち。真環達が遠征で不在の時、地底を守るのは彼らである。現在9名。

・蒼灰

ソウハイ。一番下の階級でありもっとも人数が多い。雫徽章未満の十把一絡げたち。戦える者から雑務担当まで、およそ200名。

・燦忌指定

サンキ。燦然輝く才があろうと、その危険性のあまりに自身を隔離(忌避)、封じられた者達。危険性は、豊理自体や燦忌指定された碧空者自身だったり。『自称魔法使い』や『血臓依代』、そして『遭鏡回廊』の豊理元などが当てはまる。


・ND/術象

ノーティスデバイス。概念を扱う器の意。

魔力を術式というレールに乗せて、さまざまな効果を発揮する為の術象の入れ物、記録体、演算体。

 異能が豊理であるなら、魔法が術象。さしずめNDは魔法の杖。霊瘴中和の式から物理障壁、治癒式、大砲、発火、重力、凍結、降水など多岐にわたる。

 豊理を理論化し、必要魔力だけで本人以外にも使えるように落とし込んだもの。


・サクゲツ

大規事象観測帯サクゲツ。サクサネ=サダが創り上げた霊魔系観測装置。簡単に言えばレーダー。その範囲は地底全域直上(地上も可)。リフリにおいての治安維持や、『無号街』の定期討伐、『地上遠征』のサポートに使われる。

・防屯壁

ウルル。リフリをぐるりと囲む、一枚岩の如く堅牢な砦。真環ナタリーの強力な『反霊瘴ジュラメント(結界の一種。)』と共にあることで、霊瘴から遮断しリフリを安全圏と成しせしめている。

・透天蓋

パルティア。洪瘴により空いた天蓋の穴を塞いでいる大障壁。3年前の無号街掃討戦の時期に構築された。地底において唯一禍々しい地上の空が見える箇所。



▶︎『名無し』

『洪瘴』以前、まだ豊理が異能として異端扱いされていた時代にあった集まり。メンバーには、創設者リーフシャムを始め、ソラ=キサラギ、ヨストラ=キサラギ、ニコラエール、ナタリー、アディ、ヴィバン、フェブリスなどが居た。各地に流れる噂を拾い、豊理者達を仲間にする為に旅していた。

『洪瘴』時、全滅するはずだった王都から生存者が各街に流れ着くことができたのは、紛れもなく彼らの功労。


▶︎洪瘴

王都に瘴気が洪水のように溢れた日。人々の間に地上が知れ渡った日。霊瘴に晒されたことで『名無し』以外の人間すべてが魔力に目覚めた日。

 王都直上のレプリックシエルが女王の手によって破壊され、地上の霊瘴が晶機と共に降り落ちたことによる大災害。家屋も命も巨大な晶機の瓦礫に潰れ、地上の霊瘴雨に焼かれ、落ちてきたトランドルに鏖殺された。死者行方不明者80000人超。

 そこには、さまざまな悲劇があった。


▶︎降遷

地上が滅び、最盛の再現コピーとして創造した地底に降りてきた出来事。人類圏の移動。


▶︎焉抹

ある条件によって引き起こされる大地の白紙化。存続を諦めた世界は好き勝手な法則をつくっては捨て、不毛の地のみが残る。










ーーーーーー核心的設定ーーーーーー




▶︎書架について

 本はこの世界、記述は我ら、栞はロツェス。ラデグスタシアの神代も地上も地底も、その繁栄と滅亡すべてフィクションとする世界がある。

 つまり、神代が崩壊したのも、地上が滅んだのも、地底で生命を燃やしたのも、すべて筆先三寸の出来事。裏表紙という終わりがある大地でどれだけ『生きて』いようと、それはまとめて一冊に綴じられる『御伽噺』。

 

▶︎創顕主について

創顕主はラデグスタシアにおいての呼び名。生来、ひとりひとつの書架を持つ綴り手たち。上位世界の住人。本当の神とやらであるかもしれないし、案外平凡な日々を暮らす実物大の人間かもしれない。


▶︎神代について

大抵の神話を指す意味(ラデグスタシア王国で語られる天地創造の物語)ではない。

 地上のラデグスタシア王国が栄える前、はるか過去の『現在』。ありていに言えば、王国という物語が描かれる前に既に描いてあった物語。塗り潰された物語。


 ラデグスタシアという大地において、確かにあった時代。土着側の神々と、その腐敗を正すために降りた外つ三神、すべてを面白おかしく引っ掻き回す嘘に愛された神たちが紡ぐ終幕劇。



▶︎神人について

神因と依代が必要。ラデグスタシアの神々が依代に憑依して現代に降りた姿。

 地底において霊力は霊瘴に変遷しているので、用いる力も同様。依代には、現代の人間や精霊用の小人器の2通りが確認されている。

クヴェペースァはラケロの小人、ティヴペースァは外神シトの元依代だったツト=コムギの遺骸、ヲルリーヴェは■■、ヴィーケはパルティア(ツト)の血・マーエタの腕・■■。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る