真っ白。
目がさめると、地平線までひたすら真っ白い世界が続いていた。
山も川も海も何もなくただ真っ平らで、空には太陽も月も星もない。
そして人はおろか生物の影もない。
気温は暑くも寒くもないし、空気がないわけでもない。
それでも無性に息苦しくなって、私は辺りを何時間も走り回った。
誰かに届くわけでもないのに、大声で叫んでもみた。
私はこの広大な「無」の世界の中で、本当にたった一人きりらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます