【400PV感謝御礼!応援胸に500PVへ!】転生阻止の魔法少女

反七夕のプリンス

転生阻止の魔法少女

プロローグ

 


 向かってくるトラックを、ソイツが手で受け止めたのだ。しかも、片手で。


「な、おま……お前……だだだ、大丈夫か……?」


 華奢な少女の手が、暴走したトラックを片手で受け止める、という有り得ない状況。


 俺は恐る恐る少女に言った。


「全然平気だ。それよりお前、怪我とかねえか?」


 少女が平然と答える。


「いや……お、お前の方こそ……」


 俺はそう言ってソイツの姿を見る。


 神父服をチャイナドレスにしたような服装の下半身に、赤・オレンジ・黄色のヒラヒラ。ポニーテールに束ねた赤毛と八重歯が、強烈な女だという印象を植え付ける。そして、


 いやいや、と思いながら俺は言った。


「お、お前一体、何なんだよ……?」


「アタシの事かい?」


 俺に返って来たのは、ありえないハズの俺の想像を肯定する一言だった。


「アタシは魔法少女。お前がトラックに轢かれそうだったから、助けてやったのさ」


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