秋刀魚焼くたびに夜風を招きいれ

秋刀魚の香ばしいかおりをかぐと、秋が来たなぁと思う。

同時に、部屋中が煙と秋刀魚のにおいで満ちていくような気分になる。

換気をしなくては。


秋刀魚を焼く行為と窓を開ける行為は、家を出たら鍵を閉めるような、そんな切っても切れないような関係なのではないかと思う。

秋の夜風は、なんだか寂しいかおりがする。きっと、日本人の共通認識。


秋刀魚のかおりと秋風のかおりが混ざる場所で、あぁ、秋が来たなぁ、ともう一度思った。

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