生きる。

アキトワ

はしがき

生きる意味を見出すにも、それ一点しか見れない自分にとっては難解だった。幼い頃から、体が弱かった僕は、学校にも馴染めず、勉強もさっぱり分からずで大変苦労した。家族で熱海へ旅行をした時、僕は、熱を出した。家族は心配こそしていたが、やはり僕をお荷物として扱った。それだけで窮屈に感じ、消えてしまいたくなる。ずっと生きる理由を探しているのは、自分に対する防衛に近いのかもしれない。幼少期から、人とは違うと自覚していた。人に笑われる事も多かった。最初こそ、それが凄く不快に感じていたが、時間が経つに連れて、何も思わなくなり、その後には、むしろ、嬉しいと感じるようになっていた。人に認められたことがなかった僕だ。笑われる事で、認められた気になっていたのだろう。しかし、そこにはいつまでも疑問が付き纏って、それが僕を聊か、ヒリヒリさせていた。そんな僕の話を君等に少しだけ話したいと思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

生きる。 アキトワ @Akitowa2727

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ