第11話 彼氏とお祭りデート
ニヤニヤが止まらない。誘われたお祭り。
ダメだおかしいな、カズオ君の前では冷静に主導権を握るはずだったのに。
今度は今度こそ最後までするぞ。興奮の下地は多大な犠牲により獲得した事が分かった。いきなり押し倒さずに座って向かい合ってハグから始めたらお互い怖くない。
急いで大人になっても関係は続かないし、でもエッチはしたいし、どうしよ。どうしたら良いんだろう。その男の子のあそこは大きくなっていくって、でも私は扱いきれるかな。
もしかして本当にカズオ君が迫って来たら、そうくることもあり得るし、そうなったらちょっと困るなって思える。
次にどちらの家に来るのか。
ちょっと楽しみかも、次はうちに来てもらおうかな。お母さんに相談して、お父さんを連れ出してもらって、一緒にお風呂はちょっと難易度高いな。
細身だけど男の子だからほどほどに筋肉もついて、私だけが知ってるカズオ君を感じたいな。
「どうしたの? 顔が笑ったり渋くなったり笑ったり忙しいね」
「私のことはどうでもいいの。お腹空いた」
「焼きそばとたこ焼きどっちがいい?」
「両方」
「贅沢だね。いっぱい食べてお腹いっぱいでうちで泊まって行きなよ」
三回目のお泊まりデートだ。今度こそ最後までする。その為にエネルギーを蓄えないと。
「もう焼きそば食べたの? じゃ、次はとうもろこしとフランクフルト行っとく」
「フランクフルトよりポテトがいい!」
なぜなら意識するから、どれくらい大きくてどれくらいの太さなのか。どきどきする。
「後で喉乾くよ」
「そういえば水買ってない」
「喉乾いた?」
「ちょっとだけ」
「じゃ、僕の」
無意識間接キスはこっちが困る。
神社でお参りをして、帰ることになった。
ここの祭囃子は有名でなんとかって曲に使われて、何の話題か全然分からないけどすごく楽しかった。
電車を三つ乗り換えて、気づいた。しまった着物しか着る物が無い。それを伝えると「小学生の時に使っていた体操服あるから貸すよ」と、言われた。
ちゃんと恋人繋ぎで、ゆっくり歩いてくれて、人混みでは壁になってくれた。電車を降りても車道側に立ってくれて、道が変わる度にクルクル回るのが面白かった。
「ただいま」
「誰もいないよ」
「気分の問題なの」
「そうなんだ。変わってるね」
私はカズオ君の足を蹴った。いたっと声が漏れた。
体操服着てみて、渡された物はちょうどだった。胸は少し苦しいかもしれない。
「入った」
「良かった。先にお風呂入っておいで」
二回目なので勝手は分かっていた。少し記憶を思い起こした。家ではキスと胸でドキドキしたから、ちゃんと最初からしよう。その前に好意があるかを確認しないと、そういえば大事な事を忘れている気がする。
前はゲームをしたな、こっちは覚悟を決めてゴムを持って行ったのに、あれ? あの三つの小箱どうしたっけ。
あ、カズオ君の部屋に置いたままだ。
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