ブラッシング

冬の二度寝は心地よい


雪の美しさは白さだけじゃない


ストーブは近づくと止まってしまう


街はまだ白く眠っている


厚手のコートを羽織り


大きく欠伸をする


彼女はブラッシングをしている


まだブラッシングをしている




ロックスターに憧れ焦がれて


特売宣伝チラシの裏に殴り書いた陳腐な言葉


青春は気がつくと後ろにいる


カラスはゴミ袋をつつくだけ


ビルボードはいつも何も言わない


東京で僕は君のことを思い出す


彼女はブラッシングをしている


まだまだブラッシングをしている

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