第4話安藤玲子side

 

 ≪≫電話



 ********************



≪はい、安藤です……まぁ!玲子ちゃん!まぁまぁ!久しぶりね!≫


 私は、お義母さんに助けを求めた。

 電話越しで申し訳なかったけど、秀一の浮気と離婚問題。専務夫人の来襲について話した。内容が内容だけに義母は絶句していた。


≪…………あの馬鹿息子!!玲子ちゃん一人に家事育児押し付けておいて!!!それで浮気って!最低過ぎる!!≫


 義母は激怒した。


「それで、お義母さん達にお願いしたいことがあるんですが……」


≪お願い……?何でも言って頂戴!≫


「実は――――……」


 こういう事、勝手に決めてはいけないとは思うのだけれど。秀一とこのまま平行線を続ける訳にはいかない。それに専務夫人のあの様子じゃ、いつまで経っても絶対に諦めてくれないだろうし。こうなったら秀一と話し合って決着を付けないと!

 それにはやっぱり義両親の協力が不可欠だった。


「じゃあ、そういうことでお願いします」


≪わかったわ。こっちの事は気にしないで、主人にも伝えておくから!≫


「すみません。よろしくお願いします」


≪いいのよ!玲子ちゃんは私達にとって可愛い娘ですもの!≫


 心強い義母の言葉に視界が滲む。

 待ってなさいよ、秀一!絶対ギャフンと言わせてやるんだから!!




 そうして、義両親と私、秀一を交えての話し合いが開かれることとなったのだった。



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