第24話 ティエラリアの作戦
【※警告※】今回はかなりひどい下品な下ネタが含まれています。
☆☆☆暗号解読
カノンからもらった暗号を解読しているがさっぱり分からない。
『たに……ぼう……あいだ……?』
一体何が書いてあるのだろうか……
「そういえば、ティアちゃんはカノンさんの場所に行くの?」
「オリビーちゃんはどうします?」
「怖かったりしないかな……お化け出たりとか」
「流石に幻影魔法とかはないですよ。カノン様の考えは分かりませんが」
「話の会話的にはその……アレな気がするけど」
まあ十中八九そういうことだろう。正直行く気にならない。
「エッチな話ですか?」
「ぶふぉぉ! ちょ、直接的に言わなくても……」
「ですけど、この紙に書かれた暗号が結構考えられていますので、解くのが面白くてですね……たにま……ぼう……どういうことでしょうか?」
「……ぶふぉぉぉぁあぁぁぁぁ!」
突然オリビーが噴き出した。
「ティアちゃん……駄目、それ以上を読み解いても意味がない。絶対ろくなことが書いてないから! あの、カノン先輩だよ! 変態だよ!」
もうすぐ解読できそうなのに何を止めようとしてんだオリビーは……
「でももやもやしますから! はさむ……何を挟むのでしょう」
「あーあーーーーーだめ。ティアちゃんだめだよそれ以上は!」
「胸で挟む……棒を…………あ」
そして僕は理解した。これは性行為の用語が書かれてある。つまり世界一無駄な暗号解読だった。
「え、いやでも、なんで、胸……え……胸で……あっあっああぁぁあ!」
そしてその意味を理解した途端一気に恥ずかしくなってきた。一体僕は何を解読していたんだ……
「あ、ありえない。だって胸で、えぇえぇぇぇ! えぇぇぇえぇええ!」
「ティアちゃん落ち着いて! そういうのが好きな人がいるってことだから!」
「でもオリビーちゃん僕より先に気付いていたから、知っていたのですよね……は、破廉恥すぎだ! あっあ~~~~~!」
「え、照れているティアちゃんかわいすぎるんだけど……初めて見たこんな姿……あぁぁぁぁぁぁ!」
何故か悶えている僕を見てオリビーも悶えていた。
「そういう問題じゃない! あぁぁぁ~~~~~」
その後二人で悶えた。
☆☆☆秘密の部屋へ
落ち着くとオリビーが口を開いた。
「結局ティアちゃんは秘密の部屋に向かうの?」
「僕も正直……本当は絶対に行きたくなかったのですが……男性はそういうのに興味がないとおかしいのですから。その、カノン様から疑いを向けられないために男らしく変態アピールをしなければならないのです……」
「な、なるほど。そういうことだったのか……てっきり胸の大きさ気にしているのかと思った。……大きいの好きって言ってたのもそういうことだったんだよね……」
なんだよその偏見。
「何か言いましたか? 僕は成長過程です。それに胸なんてあっても邪魔なだけですから!」
そこそこあるはずだ。成長過程だし……と言っても今はさらしを巻いているので、皆と同じぺったんこである。
「そんなことない! ティアちゃんの胸は国宝級だよ! あ、ごめん。変なこと言っちゃった」
本当に変なこと言っている。
「気にしてません。とにかくそういうことなのです。そろそろカノン様のところへ向かいましょうか……」
「私も行くよ。もし、ティアちゃんが暴走した時にフォローするから!」
正直心強かった。
「ありがとうございます。助かります……」
こうして紙に記された秘密の場所へ着いた。こんなとこ寮にあるのか……恐らくカノンが勝手に改造してたのだろう。寮長の権限どうなっているんだ?
「こ、ここが……カノン先輩の秘蔵コレクションがある部屋……ゴクリ……」
男ってバカなのだろうか……とりあえずノックする。
「……これを被って入ってくれ」
するとカノンがローブを被った姿で出てきた、同じローブを渡されると僕達も被る。
「えっとこれは何……?」
「恐らくですが、この場にいる皆を分からなくするためのカモフラージュでしょう。恥ずかしいですからね、その恥じらいを解放するための意味もあるかと」
「そ、そういうことなんだ……でも、私は絶対に間違えないよ。ティアちゃんのこと」
「そ、そうですか」
秘密の部屋へ訪れると。同じローブを被った生徒達が破廉恥本を読んでいた。
「うおおおおおお! でかい!」
男は馬鹿であった……
☆☆☆謎の物体
恐らくここは男の娘であることに疲れた者たちの集いだろう。
普段は女性の様に振舞っているため、男性本来に備わった本能を目覚めさせたいのだ。
つまり男は馬鹿なのだ。
僕は無心で破廉恥本を読んでいた。女性の裸が露になっている。これは絵か……
「うぅぅぅぅぅ……我慢我慢しないと……うわあわわ!」
そして隣でオリビーは同じ本を読みながら延々と悶々としていた。
「あ、この子ティアちゃんより大き……っぐあぁ!」
しまったつい手が!
「あ、ごめんなさい」
「自制心が目覚めたから大丈夫だよ……それに今のはどう見ても私が悪い」
と言いつつオリビーは内股になっていた。つまり、『そういうこと』なのだ。
「もう我慢できない! うぉぉぉ!」
他の生徒達も破廉恥本を読めば自然とソレは訪れる。
ここはそういう場所なのだ。男性らしいものを使い。発散する。
今思えばこの場所は僕にとって地獄だ。恐ろしいものが
だけど僕はその中で男を演じなければならない。僕は男だ……
「う、うひょおおおお! お、おっぱい最高ぅぅぅ!」
僕は思ってもないことを叫んだ。ローブに隠れているもオリビーの顔が想像できる。
「ティアちゃんの覚悟……本物だね……あれ、でも、どうするんだろ……だってティアちゃんには(アレはないし)……え”ぇ”!?」
もちろん破廉恥本を読んでいれば、男性はそういう気分になるだろう。
「(もちろん。ティアちゃんは女性だ。胸を揉んだ時に確認した。とても柔かったし……だからこそ、ティアちゃんがエッチな本を読んで。その……興奮することはあっても、アレがあぁなることはない。それは生物学的に覆せない事実……なのにどうして……ティアちゃんのスカートはもっこりと膨らんでいるんだ!)」
……みたいなことを考えてそうな声だな。驚き方からするに……
そう、僕には男性特有のアレが付いていない。女性であるから仕方のない事だ。
だけど、僕が女性であると疑われた場合に何も対策を取っていないことはない。今回はその証明のために必要な行動だったのだ。
予め僕は下着の中にニンジンを仕込んでおいた。少しざらざらしているが我慢だ。そして僕が破廉恥本を読むと同時に下半身をいじるのと、ニンジンを太ももに挟み込みスカートの表面から立てることにより、アレを再現することが可能となった。
オリビーは僕のスカートから聳え立つそれをずっと見つめていた。
「(な、なんで……だってティアちゃん女の子でしょ……胸だってあったし……それなのに、なんでスカートからそんなものが……でゅはっ しかもでかぁっ! え、私のより……)」
そして一人でオリビーは悶えだす。そして合われて自分のスカートのアレを確認したようだが……一体を考えているのだろうか……?
そして、恐らく僕達のローブ姿に気付いてるカノンが一言呟いた。
「なるほど……ティエラリア君は
よし、これでカノンに僕が男の娘であると認識させただろう。目的は達成した。正直仮にとはいえニンジンを太ももに挟んで、アレを再現するのは恥ずかしい。
それと許婚とはどういう意味だろうか? 別に結婚するわけでもないだろうし……
「うぉぉぉぉぉ!」
そこで生徒の一人が破廉恥本を読み『到達』したそうだ。
……そして、カノンは僕のことをずっと見つめていた……
――まだ終わっていない……!
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