ひとなつを乞う
石村まい
ひとなつを乞う
待合の無料コーヒー 折り畳み傘を初めてきれいに畳む
土産屋の袋にはいっていた地図を出すたび入れ替わる山と谷
レンズ越しならば何度も触れたのだ ひとなつを乞う風のかたさに
睡蓮の奥に睡蓮シャッターを切るとき遠ざかる雨の音
なにがあっても溺れなさそうな鴨たちにピントが合ってそのまま撮った
冷やされた空気となまぬるい空気もみあっている自動改札
余韻とは脳へしずかに降りる鈴 足をすりあわせて靴を脱ぐ
ひとなつを乞う 石村まい @mainbun
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ひとなつを乞うの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます