海を背に 青条揚羽 夏は来ぬ
海を背に
季語は夏は来ぬ、季節は夏。
念のために書いておくと、夏は
そのまんま『夏は来ぬ』という童謡というか唱歌があるのだが、若い人はご存じないかもしれない。
アオスジアゲハについては、『
あと、『海』はそれ単体では季語にならない。
古くから詠まれている季語の中には、死語と化しているものも少なくない。
季語のうち生物をテーマとするものでは、死語ではないが気候の変化に伴って現状が季語にそぐわないものとなったものもある。
春のチョウは、早ければ3月から、遅くとも4月には飛んでいるが、アゲハチョウの仲間はそこから遅れてゴールデンウイーク明けごろから出現する印象であった。以前は。
近年、といっても具体的にいつ頃からかは筆者は記録に残していないのだが、少なくとも2010年代末ぐらいには街なかで見かけるアゲハ(ナミアゲハ)もアオスジアゲハも、4月から成虫が見られるようになった記憶がある。
とはいえ、だからといって揚羽も春の季語になどと言うつもりはない。
やっぱり筆者にとっても、アゲハの仲間は夏の虫の印象がある。
表題の句は、今年個人的に見た記録を確認していて、夏に海の見える公園に行った時の記憶を元に詠んだものだ。
これで、海の青とアオスジアゲハの青が映えるような写真を一緒に挙げられればいいのだが、それは来年以降の課題としたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます