亀虫が 微睡み破る 秋の夜
季語は秋の夜、季節は秋。
テーマとなる虫はカメムシ、今回見たのはツヤアオカメムシ(半翅目カメムシ科)。
なお、亀虫は季語にはならないらしい。比較的新しい言葉であるためかもしれない。
カメムシは種類により発生期は異なるが、一応春から秋まで見られる。成虫越冬の種も少なくないので、探そうと思えば冬にも見つかる。
ただ、秋に実った果樹に集まったり、冬越しの準備のため晩秋に家に入って来たりと、秋に目立つ印象はある。
実際、別名である
見ての通り印象のよろしくない言葉であるし、放屁蟲というかヘッピリ虫と言われるとカメムシよりも甲虫のミイデラゴミムシのイメージがあるので、ここでは使わない。
一月ほど前の酷暑が嘘のように、すっかり秋も終わりの様相を呈し始めた11月上旬。すでに虫たちは冬支度を始めている。
子供たちは先に眠りに付き、明日も仕事なので自分も寝た午後11時前、突如揺り起こされた。
句ではなにやらカメムシに起こされたようにも見えるが、無論そんなはずはなく、筆者を起こしたのは妻であった。
カメムシが家の中に入って来たそうだ。
廊下の電灯の周りを飛んでいたのは、今年大発生しているというツヤアオカメムシ。
街なかのため分散しているのか、テレビで見たような数百匹が飛び回るということはないが、何度かマンションの廊下でも目撃していた。
筆者など仕事中は素手で捕まえたりもするが、場合によっては皮膚に色が付いたり、炎症を起こしたりすることもあるようだ。子供に触れたりするとまずいので、こちらもティッシュで包んで運ぶ。
寝ていたところを起こされたので、途中うっかり
すっかり目が覚めてしまったので、今この句を詠み、解説を書いている。
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