わたしがディズニーランドに行けたのは3回だけ

第1話

　わたしがディズニーランドに行けたのは人生で3回だけだ。

　一つ目は、三歳の時。写真はあるとおもう。たぶんベビーカーに乗っていた。

　2回目は中学3年生の、受験の合否がまだわからない時。ちなみに受験は受かっていた。私立には行かせられないから、と。第二希望の自宅から二駅のところだったが、自律神経失調症、起立性障害、めまい病。

　そんななか、ディズニーランドを親友と一緒に楽しんだ。ひな祭りの時期でハートのファスナー用の飾りがもらえた。かわいいのだろう。　

　楽しいはずだったのだが、乗り物酔いをして吐きそうで、回転する遊具は余計にわたしの心を、目を回す。

　そんななか、一組のカップルが写真を撮って欲しいと、ウツルンデスを二つ渡してきた。

　彼氏の方は優しく一緒にいた友人に。

彼女の方は車酔いで吐きそうなわたしに強引に。

　結局ふたつとも友人が撮ってくれた。

　ありがとう。

　3回目のディズニーランドは、朝四時起きくらいで妹の旦那さんが運転して連れて行ってくれた。母も一緒で、姪も一緒。

　妹夫婦。姪。祖母にあたる母。叔母にあたるわたし。

　乗り物恐怖症とパニック障害が心配だった。

　行ってみたら、なんとハロウィンイベント期間だった！

　カボチャがたくさん。わたしはディズニーランドの駐車場から飾り付けまで大好きになったが、いつ人混みで具合が悪くなるか心配していた。

　妹がトゥーン・ランドとかいう場所を選んで子供に優しい乗り物を選んでくれた。

　プーさんは不思議な映像で消えるし、バズ・ライトイヤーの光線銃は当たるんだけど、前の人が撃ったのか自分のなのかたまにわからない。

　人生で、10年以上ろくに地元から出られなかったけど、ここからだと思った。

　ここからにしよう。

　ディズニーシーにも行きたい。

　でも、一人じゃ無理。

　感染が怖くて妹も誘ってくれない。

　ディズニーリゾートとやらで泊まりに行きたい。

　夜のパレードを見てみたい。