後輩ー5
朝目が覚めたら、私は女の子を抱きしめていた。
最初、果穂ちゃんかと思っていた。
髪型が違う。
慌てて飛び起きた。
久々、頭が痛い。
二日酔いだ。
すると、その女の子は、こっちを振り返った。
みゆだ。
何も覚えていない。
久しぶりに記憶が飛んでる。
「おはようございます」
「昨日泊まったの?」
「何も覚えてないんですか?」
「うん!ごめん!私何かした?」
「何もなかったですよ」
よかった。
おもむろにベッドから出て、コーヒーをいれる。
「でも、おやすみのキスはしました。濃厚なやつ」
「えっ」
頭に響いた。
「ごめん!私何も覚えてない」
「大丈夫です。
私嫌じゃなかったから」
「私、カーリー姉さん大好きです」
と言って、みゆは抱きついてきた。
どうしよう!
この日は、午後からレイちゃんの家で練習。
レイちゃんは、ご機嫌だ。
「昨日ナンパうまくいったの?」
「当たり前だろ。
ラブホって行ったことある?凄えぞ!」
相変わらずの思春期ボーイズの会話だ。
「カーリー、昨日みゆ泊まったの?」
「・・うん」
「何もなかっただろうなー?」
「・・うん」
「歯切れ悪いな!ヤッたのか?」
「ヤッてないと思う。何も覚えてない」
「おいおい!後輩にまで手を出すなよ!」
「大好きですって言われた。
どうしよう?」
ーKerlyー
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