18歳の頃ー5

 ミーティングが終わったのは、暗くなってからだ。

カーリーを1人残して、皆帰宅した。


 翌朝、スタジオに入ると、カーリーは起きていた。

「よく眠れたか?」と聞いても、浮かない返事だ。


 その日から、TAKAさんのスタッフが来てくれて、レコーディングの流れや機材の使い方を教えてもらう。

 

1曲演奏して、レコーディングしてみる。


TAKAさんやスタッフさんの協力とアドバイスを元に、ここからはセルフプロデュースでいく。


 この日も、終了したのは、夜も結構更けていた。

レイとショウを先に帰して、後片付けと今後のスケジュールを確認して、帰ろうとしたその時、


「八木さん、今日だけでも一緒にいてほしいです。

昨日怖くて、ほとんど眠れなかったです。

お風呂にも入れなかったです」


当時カーリーは、私にまだ気を許していなかったらしく、敬語だった。


何も考えず、


「泊まろうか?」


と答えた。


ーYagiー

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