18歳の頃ー3
母は、八木さんやレイちゃんのパパのことを全く取り合わず、
「うちのことは構わないでください!」
の一点張り。
父は、公務員で堅物だ。
「ロックだとか、ミュージシャンとか、バンドのことは、全くわかりません」
「寝耳に水なんです。
この子のそういう所を一度も見たことないですし」
「せっかく国立大に受かったのに、それを棒に振ってまで、そのロックを続ける価値はあるんでしょうか?」
「そのロックとやらで食べていけるんでしょうか?」
レイちゃんパパが、
「音楽やっている人間には、これで食っていくのは夢なんです。
挑戦させてやりたいんです。
その後押しをしたいと思っているんです」
八木さんが、
「この子達には、才能があります。
日本だけに留まらず、世界にも行けると、私は信じています」
「音楽やる事を認めてやってほしいんです」
父も母も、言われる程意固地になる。
そして、
この日も不発に終わったふたりの帰り際、母が私を隅に呼び出し放った一言に、一同凍りついた。
「あんたは、この男達をどうやって味方につけたんだい?
裸になって誘惑でもしたのか?」
ーKerlyー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます