パパ友ー4

 翌日、その公園に向かってベビーカーを押して歩いている私。

10分程で見えてきた。

修平と修平パパは、すでに来ていた。


遊具も多く、何もないスペースが広く思いっきり走り回れる。

この公園でケイトを遊ばせる程、まだ体力に自信がない。


 ふと、森に目を向けると、

不意に懐かしさが込み上げてきた。



この森、


子供の頃遊んでいた森だ。

ギターの練習をしていた森だ。


宅地開発で、森の真ん中を切り開いて、道路で分断されたんだ。


こっち側にまで来たことはない。


私が子供の頃住んでいた家と叔母の家は、道路の反対側だ。




急に好奇心が湧き出てきた。

 

ケイトを連れて、ズンズン森の中に入って行く私を心配してか、修平親子が着いてきた。



 その日から、私は、毎日のようにこの森を探索する。

そして、この森が、私の人生を変えていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る