帰国〜ショウー7

 レイちゃんやカーリー、それにスタジオハウスの仲間が、毎日のように会いに来てくれる。

俺の抜けたライブの練習が深夜まで続いている合間にだ。


俺は、そんな自分が情けなかった。

今やもう、ギターも弾けない役立たずだ。



 ボスが、病院の近くにアパートを借りてくれた。

パパは、仕事があるので日本に帰ったが、ママは残ってくれた。


 交代で、1日に何度も病院に会いに行く。

小さな哺乳瓶でミルクを飲ませたり、触れたり、そのうちに抱っこさせてもらえるようになった。


 音は、順調に成長していくが、

唄は、なかなか管も外れない。

ミルクもなかなか上手く飲めない。




真澄の四十九日があけた頃、真澄ママから連絡があった。


「赤ちゃん達の面倒を見に行ってもいいかしら?」



2ヶ月が経っていた。

音が退院してきた。


俺と共に真澄ママと俺のママが、毎日交代で、病院にいる唄とアパートに帰って来た音の面倒を見る。





 

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