これからやっていくこと






「・・・・・・結局さぁ、ここに来た理由ってなに?」



結局何しに来たんだよ。

このアホ。

さっさと帰って欲しい感がすごいんだけど。



『うへぇ〜/// うへへ〜♡』


「おい、聞いてんのか。」



目潰しの寸止めしよっかな。

どうしよっかな〜迷うな〜?

変なこと言ったら問答無用でやるんですけどね、ヘッ!!!



『ルナの〜おっp―――』


「次、言ったら慈悲はないと思えよ?」



言ったらマジ殺す!

倍殺し!!


・・・おっと、某探偵コードネーム月華さんの心臓もらった海みたいな名前のお人みたいになっちゃったじゃないか・・・・・まったくぅ。



『―――ご、ゴメンナサイ。謝るからそれだけは勘弁して? ね?』


「じゃあさっさとここに来た理由言え。」



マジで早く話して欲しい。



『伝えに来たんだよ。キミ自身のこと、キミに。せっかくだし簡潔にまとめてあげよう! お姉ちゃんに任せなさい!!』


「なにがせっかくだ。機会なんかいくらでもあるだろ。そして妹になった覚えはない。」


『え!? いつでも会いに来てくれるの!?』


「さっさと話せ。じゃないともう来ないぞ。」


『ステータスボードの廃止。キミの種族は分からない。キミの因子はすごい。人間卒業試験合格おめでとう。融合と変換の組み合わせは厄災だよ。そろそろ目の色変わるかも。ついでに寿命なくした。最初に出会ったリーダーさんとかはキミの■■■によって消された。その■■■の正体はキミを除いて誰も分からない。あとそろそろ本当に魂見つけに行って。・・・・・伝えたよ?』


「・・・・・・・・・へぇ?」



・・・・・・・・・へぇ?



『ん? どしたの?』


「・・・・・・・そんなもの、知らないんだけど?」



『あぁ、それはね―――――』



――――――――――――――――――――



怖いと思った。

知らない。

自分がなんなのか。一体どんな姿をしているのか。

美少女そとがわは知っていても本質なかみは知らない。


自分だけが分かるのだろうけれど、今の僕はを知らない。


一瞬、自分が何者なのか考えた。

・・・・・同時に。知りたくないと、そう思った。


は・・・・は・・・・は・・・・・・・・?


そう考えた時には、僕の思考は停止していた。


多分、本能的に理解してしまったんだと思う。

『これ以上やったら僕が壊れる。無理だ。』と思い、『恐怖』が頭の中を支配した。


ここまでのものは今まで感じたことがなかった。


感じようとしなかっただけなのかもしれないし、感じることが出来なかったのかもしれない。


ただ、怖いと思った。


たった、それだけ。



・・・・・本当に、それだけ?



――――――――――――――――――――



『――――――ナ、・・・・・ルナ?』


「・・・・・うん? どうしたの?」


『いや、ボーッとしてたから! 今言ったこと覚えてないでしょ?』


「ないね。覚えて。(倒置法)」



完璧に記憶にございませんね。



『やっぱり・・・・・もぅ、話はちゃんと聞かなきゃダメだよ?』


「分かったよ。で、どんな内容なの?」


『キミの魂を見つけるために旅に出て欲しいんだ! まぁ、見つけることができるなら、なんだっていいんだけどさ〜』


「なぜ魂を見つける必要が?」


んだよ。キミの魂を、キミ自信に。』


「へー・・・・・取り込めるの? できなくね?」


『できるよ! まぁ、なんていうか、キミの魂はちょっと特殊でね? 要するにエネルギーの塊なんだよ。』


「ほう?」


『普通はそのエネルギーってさ、肉体に統合されてくんだよね〜、まぁそれが『魔力』って言うんだけどさ〜』


「へ〜、魔力ってなに?」


『・・・・・さっき言ったじゃん!? エネルギーだよ! エネルギー!!』


「なるほど。エネルギーね、エネルギー。おーけー・・・・・・・理解したかも?」


『僕に聞かないでよ・・・・・まぁルナの場合は魂にエネルギーが『保存』されているっていう状態だから、魂を取り込めば魔力が上がる。おーけー?』


「おーけーおーけー! ちなみに魂ってどこら辺にあるの?」



場所とか分かったら結構見つけやすいと思うんだよな〜、便利だし。



『うーん。場所は一応分かるんだけどね?』


「おぉ!!」


『場所分かっても・・・・その、なんというか・・・・・?』


「なんというか・・・・・・?」


『・・・・広いんだよね。この世界。』


「・・・ん? 広い?」



普通に広いだけなら、なんとかなりそうじゃない?

ふつうに広い。だ! け! なら。



『そう! 広いんだよ!!』


「なんか怒ってない? ・・・更年期?」


『というか、広すぎるんだよ!! この世界!! しかもひとつだけじゃないんだよ! 世界って! あぁ、もうほんと、やんなっちゃう。・・・・あ゛ぁ、もぅ、ほんとにぃ!!』


「うん。知ってた。」



案の定普通じゃなかったよ。

テンプレだよね〜。フラグ回収乙。

あぁ、ストレスとかで鬱になりそう。



「ちなみに世界って全部で何個あるの?」



せめて4とか! そんくらいに収まっていて欲しい! (希望的観測)

頼むよマジで!!



『え? 7個だけど?』


「あぁぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ァァァァ!!!」



ふっざけんなよぉぉぉぉ!!!


・・・・・よく考えてみればそこまでオーバーしてないな。

11個とかじゃなかっただけまだマシか。

うん。きっとそうに決まってる!



『「地上アース」、「精神界スピリチュアル」、「天界ヘブン」、「地獄ヘル」、「冥界ハーデス」、「深淵アビス」、「END」の7つだよ?』


「・・・・・ENDってなに!? 終わるの!? めちゃくちゃ怖いんですけど!?!?」


『あんしんしてよ! そんなになまやさしいものじゃないから!!』


「慰めるような感じで言うのやめてもらっていいですか? マジ怖いから!」

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