番号117

 僕としては慎重な選択を選んだつもりなんだけど、何故ダメだったのか?

 そりゃ、千馬が近くにいるってわかってたら、色々考えたけども。


「ええと、ここまで来てるってことは、ある種の“狂”がないとダメなのわかってるだろ? ……と指示が出てるね」

「吉田松陰か!」


 そんな無茶を言われても。

 ツッコむので精一杯だ。


「でも。設計図にはもっと酷いこと書いてあるわよ」

「設計図!?」

「それにはね『ボーッと見てるだけではねぇ』と書いてあるよ」

「見上げるしか無いじゃ無いか!」


 と、思ったけど、確かに積極性は欠けていたのかも。

 

「とにかくゲームオーバーなので、やり直しで」

「あっさり言ったね」

「番号100で選び直しましょう」


ゲームオーバー

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