番号7

 記憶の回復を一番に考えるなら、やっぱり昨日のトマさんの行動をなぞってみた方が良いのだろう。

 僕達はもう少し真剣になった方がいい気もするし。


 それにトマソンを巡る事に、あんまり意義を見出せないんだよね。

 トマソンに行って、それから――一体何をすれば良いというんだろう?


 幸いと言うべきか、駕籠市の北西に位置する大学がっこうから、山田駅に向けては路線バスが数多く往復している。

 北東方面に行く分には足に困ることもないだろう。大学に戻るときも同じ条件だ。


 問題は北東に着いてからだな。

 さてどの順番で回るか……僕は英賀先輩に貰った写真を、横に座るトマさんに見せてみた。


 スマホに表示させた方が良いんだろうけど、この辺りは気分の問題だな。

 それに選ぶとなれば、こうした方が何と言うか……公平な気がする。


「それで、どこから回ろうか? 階段と欄干のトマソンはそんなに離れてはいなかったな」

「そうだね。それじゃあ――」


・最初のトマソンらしいから階段型から 番号22へ


・実際どうなっているのか、よくわからない欄干を実際に確認したい 番号39へ


・それでも気になる、あの公園にもう一度 番号15へ

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