閑話7 『早霧日記その7』

 七月二十七日(水)

 ラッキーセブン!

 七が多い今日だったけど、色々な嬉しいことがあって幸せな早霧ちゃんです。


 今日も楽しい夏休み!

 いつものラジオ体操は蓮司が寝坊してきちゃって、やっぱり私がいないと駄目だなぁって思ったよ。

 ふふふ、明日は起こしに行っちゃおうかな……?


 そして今日はアイシャちゃんたちの前に来る男の子と女の子の二人……太一くん、真里菜ちゃん、美玖ちゃんの三人が好きを伝えあったの!

 みんながみんなを好きで、全員が幸せになって、好きってやっぱり良いなぁって思っちゃった!


 その後はアイシャちゃんと厚樹くんが来て、一緒にラジオ体操をしたよ!

 今日はアイシャちゃんと一緒のペアで楽しかったし、蓮司と厚樹くんがくっついて一緒に踊ってる姿が可愛くて可愛くて、たっくさん写真を撮っちゃった!


 ……けど、不意打ちでキスをしてくれるのは……反則だよ、蓮司?

 ちょっと強引にされるの、癖になっちゃいそうな早霧ちゃんでした。



 そしてそしてそしてそしてそしてそしてそしてそしてそしてそしてそして!!



 じぶけんの時間だよー!!



 久しぶりのじぶけん、私たちの自分らしさ研究会!

 学校に行って、ゆずるんと長谷川くんに会いました!

 そしたらビックリ! 部室で長谷川くんがゆずるんを押し倒してて、驚いちゃったけど話を聞いたら長谷川くんがゆずるんを助けただけだったみたい。


 さすが長谷川くん、ゆずるんの事、大好きだもんね!


 そしてその気持ちが、ついにゆずるんに届きました!

 急に走り出した時はビックリしちゃったけど、長谷川くんの告白は気持ちを真っ直ぐ伝えていて、カッコ良かったなぁ……。

 蓮司もしてくれないかなー、もうしてくれてるかぁー、えへへ、てへへへへ。



 それでね、ゆずるんと長谷川くんがすっごく幸せそうで私も嬉しくなっちゃった!



 その後は蓮司と、いーっぱい、キスをしました。


 屋上の前でキスして、飲み物を飲ませ合って、気持ちよくて、嬉しくて、でもちょっと強引で苦しくて、でもそれも嬉しくて、階段でネクタイつけて貰ったり……あ、そう言えばネクタイ返してないや。

 二人きりになった部室でもして、朝のお返しに職員室前で私からして、教室では一緒にカーテンの中に入ってしちゃいました。


 身体と身体をピッタリくっつけてするキスが大好き。

 唇だけじゃなくて、全身で蓮司を感じられるから。

 でも夏にすると暑いよね、それがまた良いんだけど……。


 でもまさか、ひなちんがいるとは思わなかったなー!

 恥ずかしかったけど、ひなちん凄く良い子だから話が合うんだよね!

 それに明日のゴミ拾い、ひなちんも来てくれる事になったからすっごい嬉しい!

 これでじぶけんがパワーアップして、新じぶけんになるよね!

 

 ところで、ひなちんは好きな人いないのかなぁ……?



 そして最後に、サプライズでパパの誕生日パーティをしました!

 来週からパパが夏休みなのに出張に行っちゃうから、ママと一緒に計画したの!

 もちろん蓮司も一緒!

 パパもママも、蓮司も喜んでくれて嬉しかったなぁ……。


 その後は、蓮司とお部屋で家族ごっこ。

 私が蓮司のお嫁さんになって、おはようからおやすみまでずっと一緒。

 好きで好きで好きでキスをして、好きで好きで好きで好きでちゅーをして。


 ずっと蓮司と一緒。

 蓮司のお嫁さんになって、お嫁さんだからちゅーをして。

 今も幸せだけど、なんだかもっと幸せになって、このまま……。


 なんて思ってたら、アイシャちゃんから電話がかかってきたの!

 厚樹くんと喧嘩しちゃったんだって!?

 蓮司も厚樹くんから電話があって、あんなに仲良かった二人に何があったの!?


 電話で聞いてもずっと泣いちゃってて話を聞けなかったから、明日私たちが何とかしてあげなくちゃね!


 大丈夫! 私も蓮司と喧嘩しちゃったけどちゃんと仲直りできたから!


 ゴミ拾いで仲直りだー!!


――――――――――――――――――


第七章 俺たちはもっと仲を深めたい 完


次回


第八章 俺たちは……勝ちたい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る