何も無い自分 『川に流れる霊夢』

辻田鷹斗

プロローグ 何も無い自分

名前はrと言う。私はこれまでの20年間何の意味があり、日々過ごしてきたのだろうか?今では自分に対して、そう問いてしまう。特に大学生になってから、何をしてもつまんないような物足りないような感じがする。勉強も、運動も、バイトも、家も、娯楽も、そして目標も、全てに興味を持てず続かないのだ。そんな中、テレビを見ていた時ある有名スポーツ選手が言った。『努力も才能の一つだと。』と。何事にも言い訳せず、ただひたすら模索しながら練習を繰り返すことは容易ではないのだ。特に我々人間という生物は欲がある。その欲を断ち切って続けることは至難である。私なら飽きて枯れるだろう。今は枯れるよりもさらに酷い気持ちだが。なぜ、そんな気持ちへ陥ったのか再び私の過去を思い返してみる。

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