通学路
あのあと朝ご飯を食べ終わって準備を終えた俺は、早速学校に向かうことにした。
「なーんかおかしいんだよな、やっぱり。」
学校に向かうため家の外に出ると、いつも掃除をしながらあいさつしてくれる向かいのおばあちゃんが居らず、代わりにたくさんの落ち葉が山のように積もっていた。
おばあちゃんになにかあったのかな?と思ったけど、おじいちゃんと娘と孫の三世代いたはずだから、何かあったのならすでに気づいているはず…。
「まあ、俺がそんな深く考えてもしょうがないか…!」
そう思いつつ通学路を進んでいると、学校までの道の途中にある公民館の掲示板に、違和感を覚えた。
「この公民館、及び体育館を使用する場合は、男性は使用料として原則500円払うものとする、か…」
前はだれでも150円で使えたのに、いつから変わったのかな?しかも女性は払わなくていいってことでしょ?やっぱなんかおかしい…。
てか公民館で使用料とるなよ!
○
「ふー、ついたー!」
あのあと、この校門まで歩いてきて思ったことがある。
なんかイケメンがゴロゴロ歩いてる!
その他にも気になることがいくつかあって、
・うちもそうだったけど、社会の風潮が若干女尊男卑になってる
・住宅街に長くて高い壁ができている
・女性を一度も見かけなかった
・いつもなら会うはずの学友に一人も出くわさなかった 等々。
まあ最後に関しては偶然かもしれないけど、その他は普通に考えておかしい。
これらの点を踏まえて情報収集しなければ…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます