0016 猫耳娘
・・・で、5日後・・・。
「何、これ?」
家は綺麗になったよ。うん。掃除を頑張ってくれたんだね。
それよりも・・・
「ベルさん、この人達って何かな?」
「今日から、この屋敷で働く者たちですよ。」
「俺、そんな事言ってないよね?」
「オウカ様が支払った料金の中にこの者たちの分も含まれておるのです。」
「な、なんだって?」
「給仕にはご婦人のご要望通りに猫耳娘を用意しましたぞ!」
「まぁ~、かわいい!」と玲子はご満悦のようだ。
「料理人に関しましては、給仕の者でも料理は出来ますが、オウカ様が探すと言っておられたので、この中にはいません。」
「そ、そうか・・・。」
「では、良き生活を祈っておりますよ。」
はぁ~、俺は深くため息をついた。俺は5人でつつましく過ごしたかっただけなのに、なんでこんな大富豪のような生活になったのか・・・。
今日から仕えてくれる猫耳娘のメイドは5人、執事も5人か・・・。まぁ、部屋は余ってるから大丈夫だけど・・・。
そう言えば、名前を聞いてなかったな・・・。
「君たち、名前は?」全員が、名前はないと言う。この世界は無頓着なのか?でも、ベルさんや傭兵のアムさんも名前があったし、名前がなくて「おい」とか「お前」とか言うのは悪い。やっぱり、名前を付けてやろう・・・。
まず、猫耳娘達なんだが・・・耳としっぽがあるだけで他は人間と同じ。コスプレみたいに見える。
赤色→太陽の色という事でアサヒ。
茶色→秋の落ち葉からオチハ。
銀色→光るからキラリ。
紫色→宝石の色からオパール。
青色→海の色だからマリン。
男性陣は・・・こちらは人間みたいだ。
一人はロマンスグレーで、いかにも「セバスチャン」って感じだから、セバス。
後の若手4人は警備も担当して貰いたいのだが、正直名前のネタがない・・・。
空色→スカイ
金色→ゴルド
黄緑→ワカバ
黒色→クロ
・・・とした。
すると、猫耳娘達は急に俺に近寄って来るし、男性陣は俺に向かって敬服する。
茜が「言い忘れたけどよぉ」
「女に名前を付けたら、女房になるぜ!」
え?
「男は名前を付けたら、一生忠誠を誓う存在となるんだ。」
「先に言えよ!」
「僕たちの事があったろ?知った上でと思ってた。」
「俺は9人の嫁を持つのかよ!」
「そうだとも!毎晩、忙しくなるな。」
「あなたたち!」玲子が猫耳娘達に向かって
「桜花さんの正妻は私ですからね!それを忘れないように!」
・・・玲子、たくましくなったなぁ〜。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます