第144話

「茂武~本気出し過ぎじゃない?」

「いや・・・まぁあれだ・・・勝負を面白くしようと・・・」

「はぁ~まぁいいわ」



智が呆れ顔で俺に言う。

まぁ確かに少しだけやり過ぎ?かもしれないが・・・

天音もクスクスと笑っている。

リレーはそのままの状態で教師へとバトンが渡った。

乙女も軽く流した様で後は3年男子と教師に任せた感じのだったが、3年男子も同じく距離が変わらず1m位の差で教師にバトンが渡った。

筋肉達磨・・・訂正、金剛先生はその筋肉を活かし意外と早かったが体育教師である釜田先生に軍配が上がり胸1つ分で赤組が勝利した。

勝利した釜田先生は余程嬉しかったのか俺の方に駆けて来て「忠野、よく挽回してくれた!!」と言いながら力強い抱擁を・・・痛い痛い、折れる~~~!!

ぐったりとした俺を見て天音、智、乙女がケラケラと笑っていた。

これにて全ての競技プログラムが終わったが今回は赤組の勝利が決定した。

閉会式では赤組の勝利が告げられて校長先生より優勝旗を受取りご満悦の釜田先生と「ぐぬぬぬぬ~」と唸りながら悔しそうな金剛先生がそこには居た。


家に帰るとあきら爺、火炉おじさん、月子さんがリビングでワイワイと体育祭の話題で盛り上がっていた。

俺は着替えてからリビングに降りて来ると輝爺が来い来いと手招きをしているのでソファーに行くと、ニンマリ顔で俺に言う。



「茂武や、2人も嫁候補が増えたようだの~」

「爺様は何でそんなに俺の嫁候補が増えると増えると嬉しがるんだ?・・・てかまだ嫁候補ではない・・・」

「ほほ~一人の女子おなごとは接吻しておったの~」

「あ、あれは」

「ん?あれは何じゃ?まさか不意を突かれたとか女子おなごの覚悟を否定するようなことは言わんよな?」

「ぐ・・・」

「まぁええ、何故嬉しがるかじゃったな」

「ああ・・・」



爺様は「ふむ」と言い少し考えこんでいる。

理由考える程の事か?と思うが爺様は何時もこんな感じなので気にしては駄目だ。

何か考えが纏まったようで理由を話し出す。



「先ず、儂のDNAを色濃く受け継いでいることが喜ばしい」

「え?俺って爺様みたいに節操無くないぞ」

「失礼な!!」



母も火炉おじさんも月子さんもケラケラと笑っている。

月子さんが「パパの節操無し~♪」と言って揶揄っている。

「う、五月蠅い!茶々を入れるな!!」と爺様が吼える。



「茂武よ、儂も無作為にしている訳では無いぞ・・・多分」

「多分って・・・断定しろよそこは・・・」

「ふむ、だがの~恋と言うのは誰にも制御できる物ではないんじゃ」

「なんか良い事言ってる感じだけど恋と節操関係無いからな・・・」

「まぁいいじゃないか~がはははは~」



「あ、パパが誤魔化した!!」と月子さんがまた茶々を入れる。

爺様はシッシという感じで月子さんに手を振る。



「次に」

「え?まだ何かあるの?」

「理由を聞いたのはお前だろ?」

「まぁ聞いたけど・・・」



爺様から真面な回答など既に宛てにしていない。

しかし、「まぁ聞け」と言いながら爺様が理由を語る。



「お前には子孫を多く残す必要がある」

「はぁ?子孫を多く残すって如何いう事?」

「まぁ簡単な事じゃ、儂のDNAを次代に継ぐ事は重要ぞ!!」



結局それかい!!

はぁ~と息を吐き脱力すると「真剣な話じゃぞ」まだいう爺様。



「パパ~まだ茂武には早いのよ~」

「早いも遅いも無いと思うがの~」

「茂武にはまだ早いの!!」



母が爺様にそう言ったが爺様は不承不承と言った感じだが、「お前がそう言うならええ」と言いジョッキのビールを煽っていた。

机の上にはソーセージ、ジャガイモ、ザワークラウトが乗っているがドイツにでも行ってたか?


★~~~~~~★


忠野の奴はやはりムカつく。

5人も美少女を侍ららせていい気になっていると思ったが更に2人。

然もまた美少女とカワイ子ちゃんとは・・・

リーダーは忠野以外の九尾刈、聖、ワイズマン、貴干、町田の5人も手を出すには危険な存在だと言ったが所詮女だ。

貴干はあの自称悪魔が狙うなと注文を付けたから除外するとしてもリーダービビリ過ぎだよな~

でも、リーダーの勘は中々の物で馬鹿には出来ないし・・・

まぁビビっている訳では無いがリーダーが言うからあいつ等には手を出さないでおくしかないが、音無と1年のあの女は手を出すなと言われていない。

さて、如何すべきか。

久しぶりに禍多洲かたす君と会う。



禍多洲かたす君お久~」

「おう、久しぶり」

「そっちはどう?」

「そっちって?」

「またまた~百鬼とマッドの狩りサイト立ち上げたその後の



禍多洲かたす君は渋い顔をする。

サイトを見ているが最近はあまり上手くいっていないのか?

まぁあの2チームはここら一帯の最大チームの2つだし一筋縄ではいかないだろう。

特に百鬼の百目鬼とマッドの相良は手強いし幹部連中も言わずもがなだしな~



「まぁ思惑と少し違うがうちの者に被害はない・・・」

「そうっすか~また何かいいアイデアでも出して貰います?確か・・・蛇之目君でしたっけ?」

「そうだな~・・・処で今日は如何した?」

「ああ、実は少し手伝って欲しいことありましてね~」

「ん?つかさは了解済みか?」

「そうすっね~」

「おいおい、大丈夫か?」

「大丈夫っしょ~リーダーからは手を出すなっては言われた人物には手を出さないから~」

「そうか・・・」

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