第142話
いよいよ1000m決勝が行われる。
個人競技では最も景品が良い競技で商品を狙う猛者たちがしのぎを削る。
男女それぞれで競い合う競技で景品は6名のみに与えられる。
決勝に残る男子の面々を見ると陸上部やサッカー部、野球部等の中に越近と言う
何時もの薄笑い顔で不気味に見えるのか他の出場者もチラチラと越近を見ている。
トラック2周半の間に色々と駆け引きが行われ最後の半周は全力で皆駆けて来るような展開が多いのだがどうなるだろうか。
紗姫の頭の上にて毛繕いをしながら神獣のメーテルが「あの駄天使が珍しく真剣な顔しているチュン」と言っているがどんだけ景品が欲しいのだろうか・・・
スタートラインに並びスタートの合図を今か今かと待つ出場者たち。
スターターの先生が合図の音の鳴るピストル型の物を頭上に掲げると薄笑いをしていた越近の顔が真顔になっる。
「パン!!」と乾いたスタート音と共に皆がスタートしたが越近がスタートダッシュを成功した様で先頭をひた走る。
他の出場選手はお互い牽制しているようで越近のペースには合わせずに少しスローペースで走っていく。
その間に越近は全力疾走の様なスピードで駆け抜けていく。
一瞬チラリとこちらを見ていた様な気がするが気のせいだろうか?
1周目が終わっても越近のペースが落ちないのを見ると他の出場者たちもペースを数段上げて越近を猛追し始めた。
2周目は越近を猛追する他の者たちの集団が越近との距離をどんどん詰めていき3周目に突入した。
残り半周は皆全力疾走なのだが一向に越近のペースは落ちない。
ゴール前10mを切った辺りで人差し指を立てて余裕で越近が1位でゴールした。
「駄天使が普通の人間相手に何やってるチュン」とメーテルが呆れた雰囲気で囁いている。
越近以外の者もゴールし男子1000m走は
この競技は部活組が今までは独占していたらしく部活に所属していない者が1位を取ったのは初とのことらしい。
越近を見るとそんなことよりも景品を凝視している。
勿論の様に高性能PCを手に入れていた。
女子1000m走は順当に部活組が独占したがそもそもが出場した者全員が部活動所属の者だったので番狂わせ的な事は全くなかった。
1000m走が終わると体育祭の1番の花形競技である騎馬戦が始まる。
特に仲の良い者が出ている訳では無いがバトルロワイヤル形式で勝者は1騎のみなので熾烈な争いが繰り広げられるらしいこの競技には出場する訳では無いが楽しみにしていた。
この競技は勿論赤と白の戦いでもあるのだが赤と白の組の決着が着くと次に同じ組同士で争い最後の1騎になるまで戦いは続く。
今回は組同士の戦いは赤有利と言われている。
そうこうしていると出場者たちが入場して来た。
入場時には既に騎馬役の生徒に跨って武者役の者がそれぞれに色々とカラーリングしたりしている紙の兜を被った状態で登場して来た。
先ずは左右に赤白に別れて整列する。
そして、先生の合図でそれぞれの組で陣形を組む。
赤は鶴翼の陣とでも言うのだろうか?整列したままで特に陣形は組まない。
それに対し白組は魚鱗の陣とでも言うのだろうか?赤組に対して三角形で陣を組んだ。
さてどうなることか。
先生の合図と共に騎馬戦が始まった。
一斉にお互いに向かって走り出す。
白が不利と思われていたが意外と拮抗しているように見える。
よく見ると上手く2対1を作り出して赤の武者の兜を狙っている。
作戦が的中して赤の数が少しづつ削られて行った。
赤も負けていない。
赤も前半の劣勢を跳ね返す様に白を削って行った。
最終、前評判通りに赤が3騎残して勝利したが、ここから三つ巴の戦いが始まった。
なんと栖山が乗る騎馬が残っている。
栖山に対し騎馬が小さく見えるが上と下の位置間違ってないか?とも思うのだが・・・
結果、3年生の武者が乗る騎馬が勝ち、勝ち名乗りの様な雄たけびを上げていた。
「凄かったな」「赤負けるかと思ったよ」等々の騎馬戦の感想を仲の良い者同士で話している。
俺たちも感想をそれぞれ述べていると次の競技の集合アナウンスがあった。
その後、幾つかの競技が終わり最終競技である対抗リレーとなった。
現在7点差で白組がリードしている。
最終競技の結果いかんで勝利チームが決まる中々の好展開である。
金剛先生と釜田先生の鼻息は荒く「「今回は私が・・・」」と言う事が被った様で変な睨み合いが発生している。
俺含め元勇者PTの事前の話し合いであまり差が付かない様に調整することにして目立たない様にしようと言う事にしている。
俺達4人以外の力量差で勝敗は決まるだろう。
さて、どうなることか。
★~~~~~~★
修正
スタートダッシュを成功した様で【戦闘】をひた走る。→【先頭】
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