第51話
午後から乙女達と一緒に文化祭を楽しんだのだが、以外にも蓮美さんと蛭田は仲が良いらしい。
ため口で話しているし、蛭田の事を下の名前で呼んでいる。
「
「蓮美さんがおバカなだけじゃないんですか?」
「はぁ?私はバカじゃないと思うぞ?」
面白いのでこっそりとその様子を撮影しておこう。
陣と亮二に送ったら面白そうではある。
下の者をいじめる様な奴らではないので、多分、蓮美さんとの関係を知りたがるのとあの硬派な2人が顔に似合わずオロオロする姿が目に浮かぶ。
あの2人は蓮美さんの事が好きなのだが、蓮美さんに好きな人が出来たら自分の事を置いて置いて蓮美さんを祝福するような良い奴らなのは最近何となく解るようになったが、揶揄い甲斐のある奴らでもあるのでついつい揶揄ってしまう。
まぁ俺も隙を突かれてよく揶揄われているのでお互い様だろう。
知り合って間もないが、あいつ等とは意外と波長が合っているようで、メッセージとかでやり取りをしているんだよな~
天音が俺の不穏な気配を感じ「あんまりお茶目なことすると蓮美さんに怒られるよ」と言って来たので俺のやりそうないたずらは彼女にはバレているようだ。
見ると他の面々も気が付いたようで仕方ない駄々っ子を見る様な目で見られているのですが・・・
行く先々で「勇者様」と呼ばれる蛭田を見て蓮美さんが驚いていたが、事情を話すと爆笑していた。
蛭田は諦めた様で勇者になり切って頑張っている。
頑張れよ、
蓮美さんは我が校の文化祭を
蛭田が
俺から見ても蛭田がもう
文化祭3日目、楽しかった文化祭も最終日である。
今日は午前中のクラスのシフトが終わったら直ぐに乙女たちの演劇を観に体育館に行く予定としている。
それが終わった後は再度クラスに戻り全員でクラスを手伝う事となっている。
その後はクラス全員で打ち上げと言うタイムスケジュールである。
後片付け等は明日で、明後日とその次の日が代休となっている。
今回の文化祭は金・土・日の3日間の開催で2日間の代休となっているが、何時もの仲の良いメンバーで文化祭のお疲れ会をしようと言う事となっている。
HRが始まったがこの3日間、金剛先生のイカレタ格好に誰も物申す事は無かった。
他の先生方ですら止められない金剛先生は最強なのかもしれない。
HRが終わると今日も開始のアナウンスが流れ、直ぐにお客様たちが入場してきた。
俺達のコスプレ喫茶、本日の第一号のお客様は俺達の知り合いがいたのだった。
うちの母と妹である。
「シゲ《茂武》の雄姿を見に来たよ~紗姫ちゃん、天音ちゃん、智ちゃん、清美ちゃんは相変わらずかわいいね~コスも似合ってるね」
「お姉たち
と女性陣をベタ褒めであった。
そこにいたクラスの者たちは「なんだあの美魔女」とか「可愛いロリ、眼福です」とか言っている。
うちの妹を見る目の怪しい男子よ、「殺すぞ!!」と殺気を込めて睨んで牽制しておいた。
第二陣のお客様の中にも知り合いが紛れていた。
陣と亮二が仲良く入って来た。
真の勇者様と蓮美さんのやり取りの動画を「仲の良いお友達との一時」とタイトルを付け送信しておいたので見に来たのだろう。
「2人揃って如何した?」
「陣とは偶々入口であってな・・・」
「そんなのはどうでもいい、蓮美と仲良くしてた野郎を見に来た」
まぁ目線で特等席を指し示すと2人とも蛭田に殺気を飛ばしている。
何かに気が付いたのか蛭田がビクッとなったのが面白い。
蓮美さんの
2人とも紅茶とケーキを堪能して帰っていった。
そして、俺達が担当する午前の部の最後のお客様にまた知り合いが紛れていた。
神・女神と天使がお手を繋いで入場して来た。
見ていると美男美女の子供連れの夫婦にも見えるが、正体を知る俺達は困惑した。
「やあ、折角なので文化祭を見に来ましたよ(ニコッ)」
「そうなんですね・・・」
「おや、反応が薄いですね~(ニコッ)」
「冷かしにでも来たん?」
「そんなに私達も暇ではないですよ~(ニコッ)」
注文の品を持って来ると3人が周りを見渡してから
「本題に入りますね(クイッ)」
「本題?」
「はい、今ここに居るものの中には悪魔の協力者はいませんよ(クイックイッ)」
ここに居る者は今の処除外できることが確定した。
残るはクラスの半数。
「おや、お前もご苦労様です(ニコッ)」
神の目線の先を見ると、天使のコスプレの
「
「言ってないからね~(ニコッ)」
「はぁ~そうですか、ではごゆっくり」
相変わらず笑っているのに目が笑っていない。
神たちに一礼するとテーブルを離れて行った。
神に越近との関係を聞いたが「私達の協力者ですよ(ニコッ)」としか言わない。
もう聞くのを諦めることとした。
「気が付いたことなんですが、あなたの元彼女、紗姫さんですけど、悪魔に狙われてますね(ニコッ)」
「はぁ?」
驚きすぎて大声になってしまって皆がこちらを見たが、咳ばらいをして何でも無いことをアピールすると元の雰囲気に戻っていった。
聞くと、天音は元聖女の力で作った食べ物にバフが掛かっているらしい。
やはりかと思うが、この世界の一流の料理人にはそういった者がある程度居るらしい。
同じ材料、同じ手順、同じタイミングで作ったのに味の違いが出るのはそういった理由からなので特に珍しい訳でもないらしいのだが、問題は一般人の紗姫のミルクティーにもバフが乗っていることらしい。
修行の上に修行を重ねて辿り着くか元々の才能が有ってと言う事らしいのだが、才能がある人間はほんの一握りで普通はあまり居ないらしい。
紗姫がその一握りなのかと言えばそうであるともいえるが、それだけで悪魔が狙う訳がないらしいので、紗姫が何か特別な力を持ちそれを狙っているのではないかとの推察らしい。
悪魔が狙っている根拠として微弱ではあるが、思考誘導の痕跡があるとのこと。
俺の近くに居て痕跡があると言う事はここ最近ではないだろうとのことだ。
一瞬、中学時代の出来事が想い出された。
「そうですね、この微弱さから考えると考えられますね(ニコッ)」
思考を読まれての回答のようだ。
「詳しくは時間を作って話に来ます(ニコッ)」と言って御馳走さまの挨拶と共にクラスを去っていった。
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