第14話

俺、忠野ただの茂武しげたけ真新まあたらしい制服にそでを通し志望校であった学校に通っている平凡な男子高校生である。

皆と少し違うのは異世界に召喚され魔王倒した元勇者と言うだけである。

中学時代はあんな事件NTRのからの一連の騒動もあり波乱万丈はらんばんじょううだったが、終わり良ければ総て良しだ。

学校へ行くより異世界で大冒険を20年に渡り行った結果、中学の思い出は帰還後から卒業までの短い期間に集約されてしまうのだが・・・

本当に1・2年次は何をしていたかもあまり思い出せない。

もう過去の話である。

ここからは俺の今、高校でのことを語っていこう。



入学式では天音あまねが新入生代表の挨拶あいさつをした。

これは主席の者がするのらしい。

天音と共にともも同じく主席だったが辞退したので天音が挨拶の為、壇上だんじょうに立った。

流石、天然チートコンビであるとしか言いようがない。

会場の体育館でざわめきが起こった。

まぁ天音は美少女だからな~さもありなん。

そして無事に式も終わり後は帰るだけとなり、入学式の記念写真をみんなで撮っていると皆がこちらを注目する。

天音あまねだけではなくとも紗姫さき清美きよみとタイプの違う美少女勢揃せいぞろいである。

注目されない訳がないのだ。

そんな中に異分子的にモブ顔の男が混じると違う意味で注目された。

同じ中学の状況を知ってる者が周りにらすことで次の日には「ハーレム」とか「大奥」とかまた言われるようになった。

それに加え、有名人の乙女おとめが「よく来た!待ってたぞ!!」とあいさつに来るものだから俺の注目度は1年生中ではNo.1であったのは間違いない。



ボーとそんなことを考えているが、今は授業中である。

担任の英語教師の金剛こんごう先生が教壇きょうだんに立ち英文を読み上げながら黒板に書き説明をしているが、何だろうかこの既視感きしかん

筋肉ムキムキで変に黒光りする肌と白い歯。

Power」「Muscle筋肉」など特定の単語でポージングを取る。

多分あの人たちの関係者なのだろう。

この事は深く考えることを止めた。



幸いになのかは解らんが、天音・智・紗姫・清美それに俺も含め5人とも同じクラスに所属している。

運命の神が居るのなら良い仕事をしてくれたと思う。

中学時代はあんな事件NTRがあり俺は学校の男性社会で居場所を失った。

美少女に囲まれたハーレム野郎として怨嗟の視線を浴びるだけ浴びていたからでもあるが。

このクラスでは3人ほど俺に話し掛ける男の生徒が現れた。

池田いけだ はじめ】【越近こしちか つとむ】【井伊止いいどめ 茂達しげたつ】の3人だ。


池田はイケメンキラキラ王子って感じではあるが、初対面で開口一番から敵意き出し。

「おまえは彼女たちの弱みでも握っているのか!!絶対に彼女たちを救って見せる」とか言ってくる勘違い野郎である。

俺の話は全く聞いてくれないので、今のところ彼とは意思疎通を諦めるしかないだろう。

越近こしちかは「モブ顔が数人も美少女をはべらすとか・・・師匠と呼ばしてください!!」とか言ってくる。

ニッコリ笑いながら話し掛けて来るが、目の奥が笑っていない気がする。

井伊止いいどめとは名前に同じしげの字が付くことで変に意気投合し初日から凄く仲良くなれた。

既にタケ《茂武》タツ《茂達》と呼び合う仲となった。

趣味も漫画・アニメ好きで、智と共に3人で漫画・アニメ談義をするほどになっている。

彼女持ちで幼馴染らしいので俺と同じ事にならないことをいのるばかりである。



GW《ゴールデンウィーク》を目前に控えたある日帰宅後に訪問のチャイムが鳴った。

何時もは母が応対するのだが、生憎と今は自宅に俺しかいないので「は~い

」と言いつつ玄関の扉を開けた。



「ご無沙汰してます」



ニコッと笑顔の異世界の神がそこに立っていた。



「・・・(パタン)」



状況を把握はあくできずついドアを閉めてしまった。



「ピンポーン」



呼び出しが鳴る。

ドアを開けると前回同様ビシッと決めたスーツを着込んだ異世界の神がそこに立っていた。


「ご無沙汰ぶさたしております。少しお話をしませんか?(ニコッ)」

「わ・・・かりました・・・」



リビングへ通しお茶を出して向かい合って座る。

つまらないものですがと言ってドラ屋の羊羹ようかん豪華ごうかめ合わせを渡して来た。



この羊羹ようかん、高級でうまいんだよな~神よありがとう

「どういたしまして、喜んで頂けた様で何よりです(ニコッ)」

あ~心読めるんだったな・・・

「覚えて頂いていて嬉しいです(ニコッ)」



神はどうしてまた俺に会いに来たのだろうかなど考えていると神が話し始めた。



「どうしてか、と言う疑問に先ずお答えしましょう(ニコッ)」



神曰く、依頼があるらしい。

依頼とは『悪魔の討伐』らしいのだが、この悪魔に直接は会っていないが、実は俺とも関わりがあったらしい。

異世界で魔王討伐と別に神がことほか喜び、あの神編集の浮気証拠を渡して来たことを覚えているだろうか。

あの喜ばせた内容の一つに悪魔の計画を潰す物が含まれていたらしい。

らしいというのはもうどれがどれなのかよく解らんが考えられるのは魔神の住処すみか、邪神の隠れ家、悪神の封印洞穴どうけつと呼ばれる神系ダンジョンの何かな?とか思っている。

神が話さないのでまぁ良いか~

こちらの世界でも元々何か良からぬことを企んでいて俺が勇者召喚される以前からこちらでも色々していたらしいが、実際に動き始めたのはここ最近での話で詳しくは神もまだ状況をつかめていないらしい。

向こうで計画を潰されたのでこちらに逃げて来てこっちでの計画を優先しだしたのではないかとの話だ。

ここで神が下手に動くことは別の世界なので難しいし、下手打つとまた逃げられるだろうとのこと。

その逃げる際にとんでもないことをする可能性がある為、そうさせない為にも俺に色々動いて欲しいという事であった。

そして、最終的に悪魔の討伐とのことである。



そうこう話していると母帰宅。



「お客様?お茶は出した?」



と聞いて来たので「出した」と答えると神がポツリと母にあいさつした。


「お久しぶりです、お元気そうですね(ニコッ)」

「久しぶりね~元気よ~ではごゆっくり~」



母はそう言うとリビングを出て行った。

何これ?母と如何いう知り合いだ?

神に顔を向けると「ちょっとした知り合いです(ニコッ)」と返された。

教えてくれそうにないのは解ったが、母って何者?

まぁ今は誰も教えてもらえなさそうなのであきらめることとした。

「それが良いと思いますよ(ニコッ)」と神が言う。



今回の依頼は元勇者パーティーの依頼となるが今色々と調整中とのことでまた後日詳しく話すとのこと。

皆で一度この件で話すが多分依頼は受けるだろう。



普通に玄関から出て神は帰っていった。


★~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~★

修正

【天チー】→【天然チート】

意味が分からないとのご意見ありましたので修正入れます。

今後、解り易い様に書いて行きたいと思いますのでよろしくお願いします。



宣伝です。

申し訳ありません。

この作品書く前に構想していた作品が少しだけ書き上がったので、ご興味あれば見て頂けると嬉しいです。


タイトル: 乙女ゲー主人公の生存戦略 ー主人公の座乗っ取られましたー

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