113 ゴーモリンと果ての山脈とワイバーン3
俺は隠密2/3 ステルスを実行する。
ステルスで姿が消え、隠密で気配も消えた。これで完全に察知できないはずだ。
フライで静かに空を飛び崖の上にいるボスワイバーンの背後に回り込む。
計画通りワープドアを設置しつなぐ、
電撃作戦決行の時だ。俺はドアを開けると同時にボスワイバーンに斬りかかる。
アポンとアゴンがドアから飛び出しボスの両サイドのワイバーンにきりかかる。
3匹の首が飛びその横のワイバーンが3人の方を向いた時、
エンビー、テスリーのフリーズの声とともに2匹のワイバーンは凍りついていく。
最端の2匹が飛んで逃げようと翼を広げた時
タックドラス師匠とおれのストーンバレットがその羽を突き破っていた。
凍った 2匹を切り飛ばし、続いて両端の2匹を切り飛ばすアゴンとアポン。
下段のワイバーンが空にとびだした。
俺はエンビーを タックドラスはテスリーを抱えて空中戦だ。
1対3と言えども近づく前に魔法で撃ち落とされるワイバーン達。
1匹のワイバーンが飛んでいないアゴンとアポンの方に突っ込んだ。
アポンとアゴンは開きっぱなしだったドアを抜けて向こうのドアに移動し逃げた。
逃すまじとワイバーンもドアを抜けようとするが体が大きく首から先だけが
向こうのドアから出ているのに体はこちらのまま挟まった状態。
アゴンはニヤリと笑ってワイバーンの首を切り落とした。
ズドーンと倒れるワイバーン。
その時には、残りのワイバーンとの空中戦も終わっていた。
ワイバーンの首をぶら下げながら崖の上ににもどってきたアゴンとアポン。
俺たちも崖の上に降りて死骸の収納だ。
タックドラス: 「やるねお前ら。」
アポンとアゴンは褒められて満更でもない様子だ。
俺は崖の下の死骸も収納して回った。
この戦闘はほぼ計画通りに上手くいった。
作戦が思い通りに進み満足そうなタックドラス。
タックドラス: 「空中戦も2〜3匹相手なら楽なもんだな。」
俺: 「そうですね。ワイバーンてそれほど硬くないんですね。
もう少し先に別の群れが巣くっている所がありますよ。
どうします?」
索敵でわかっていた俺はそう言った。
タックドラス: 「次はそいつらを狩るとしようか。」
アゴンとアポンもやりたそうだ。
俺: 「それではまた移動用のドアを設置してきます。」
俺はそういうと飛んで偵察に行く。
索敵の影の方に飛んで行き気付かれないように着陸してワイバーン達の様子を伺う。
さっきの群れよりも少し大きな群れのようでその数21匹だった。
ドアを設置してそこから戻る。
俺: 「21匹の群れです。個体の大きさわさっきのと変わりませんね。
2〜3mと言った所です。」
タックドラス: 「さっきより数が多いな、移動して作戦を練るぞ。」
俺たちは静かに向こうのドアに移動した。
ワイバーンはさっきと同じように崖の壁にいた。3匹ほどが飛び回っていたが。
崖の頂上付近にボアと取り巻きが7匹、その下の崖壁にランダムな高さに5匹6匹と
飛んでいるのを合わせて21匹。
飛び回っているワイバーンの1匹がこちらに気づいたらしく
一声「ギャーー」と鳴いてこちらに向かってきた。
他のワイバーンも崖から飛び始めてこちらに全部で押し寄せてくるようだ。
作戦を立ててる時間もなく乱戦に入らなくてはならなそうだ。
タックドラス:「来るぞーーー」
皆んな言われるまでもなくそれはわかっていたが、
ドラスのその声が開戦の合図になった。
俺は、咄嗟に飛んでくる群れに向けてメテオストリームを放つ。
5匹のワイバーンが墜落していくがその他のワイバーンは攻撃を回避して
四方に散らばった。そしてまた俺たちめがけて飛んで来る。
ドラス、テスリー組が飛び立ち俺とエンビーもそれに続いた。
アポンとアゴンは開いたドアを背にして戦うようだ。
さっきやったドアを利用した作戦をまたやるつもりか?
タックドラス: 「上に上がって頭を押さえるぞ!」
ドラス達は、ほぼ垂直に上昇する。俺たちもそれを見習い垂直に上を目指した。
追ってくるワイバーン達も上向きに向きを変えた。
俺はここでワイバーンとの距離を見て、行ける!もう一度メテオストリームだ。
4匹まとめて仕末できた。残りは12匹。3匹ほどがアゴンの方に向かったようだ。
9対2の構図だが頭を押さえているので近付く奴に下に撃ち下ろす。
「ストリーバレット」、「アイシクルランス」もう大魔法を使える間合いは無い。
近接戦闘を仕掛けるワイバーンの嘴や尻尾足づめの攻撃を
飛行しても交わしながらの迎撃魔法に、1匹、1匹と撃墜されるワイバーン。
10分、、、15分と戦闘は続き最後の1匹を撃墜した。
落ちたワイバーンのトドメと収納を任され、ドラス達はアゴン達の方に飛んでいった。
アゴン達の方も3匹仕留め終えてるのが索敵でわかっていた。
回収を終えて皆んなと合流する。
タックドラス: 「作戦を立てる暇もなかったな!」
アゴン: 「その必要も無かったみたいだがな!」
皆んな興奮しているのか声がデカいな。
アポン: 「開いたドアが良い防壁として使えて助かるよ。
出た首を刎ねるのが1番らくだ。あははははは!」
なるほど2匹はドアの前で首チョンされている。
ドアがあればこいつらがやられることはなさそうだな。
良い作戦が見つかったもんだ。
俺: 「一休みして飯でも食いませんか?」
安全そうな場所に移動して食事をするのだった。
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