第14話 更なる混乱
西暦2031(令和13)年9月16日 アーレンティア帝国帝都オルディシア
「タレンティアのみならず、沿岸部の諸都市が、ニホン軍の敵襲を受けるとは…」
宮殿の一室にて、皇帝カザン4世は、相次いでもたらされた悲報に失望の表情を浮かべる。まさか開戦時の意趣返しを敵が倍返しでやってくるなど、想像すらしていなかったからだ。それこそが慢心と言えるのだが。
8日前にタレンティア軍港が破壊され、艦隊も機能喪失状態に陥った直後、ニホン艦隊は数日かけて沿岸部の防衛拠点やら軍事施設を荒らし回り、港湾部に大量の機雷を敷設するという嫌がらせを仕掛けていた。しかも詳しい仕組みは不明
「ゾルシア共和国も同様に、襲撃を受けて大損害を負い、ダキア王国に対する攻勢が事実上不可能になっているとの事です…本土すら危うい状況になっている今、本土防衛に集中した方がよろしいかと…」
「た、大変です陛下!『西』がゾルシア共和国に対して宣戦布告をしてきました!」
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